二章
夢小説設定
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「機能回復訓練?」
「えぇ、煉獄さんの怪我も良くなったので固まってしまった体をほぐしながら、復帰の為の勘を取り戻すんです」
しのぶの説明に椎名は素直に感心した。なかなか行き届いている。
「それで椎名さんにお願いがあるのですが、煉獄さんの訓練に付き合っていただけませんか?」
「私が?」
意外な申し出に椎名は目を瞬いた。
「煉獄さんの訓練はカナヲではまだちょっと力不足でして…手伝っていただけると助かります」
なりたてとは言え杏寿郎は炎柱。継子とは言えまだまだ教えることがたくさんあるカナヲでは訓練にならない。
「構わないわよ。しのぶには世話になってるしね」
「それは言いっこなしだと、前にも言いましたよね?」
「そうでした」
頻繁に蝶屋敷に滞在する椎名と、椎名を捕まえては薬草談義を楽しむしのぶ。お互い様なのをわかってて言う椎名にしのぶは全くもう!と笑った。
「と、言うわけで杏寿郎の機能回復訓練は私が担当します!」
「うむ!よろしく頼む!!」
ピッと片腕を上げて宣言する椎名に、腕組みをした杏寿郎が元気いっぱい返事を返す。椎名の横にはきよ、すみ、なほの三人も並んでいた。
「と言っても具体的な方法は知らないから、指導宜しくね」
「はい、お任せください!」
「ちゃんとお手伝いします!」
「一緒に頑張りましょう!」
おー!と気合を入れる三人に椎名の顔が綻ぶ。ここの子といい、耀哉の所の子といい本当に可愛い。
「それではまずマッサージをします!」
「療養中に固まった体をほぐす効果があります!」
「炎柱様、足を伸ばしてお座り下さい!」
「わかった!」
(ぶふっ、おんなじノリね!)
思わず吹き出しそうになるのを堪える。杏寿郎が言われた通りにすると、なほが椎名にも同じようにするよう告げる。
「椎名さんと炎柱様の足を左右に開いて合わせて、両手を繋いでください。それで椎名さんはこう…炎柱様の両手を自分の方に力一杯引っ張ってください」
「オッケー」
指示の通りの体制を取ると、杏寿郎の指先がピクリと震えた気がした。
「?」
「よし!では思い切り引いてくれ!!」
ちらりと杏寿郎の顔を盗み見るが、特に変わった様子はない。椎名は言われるままに思い切り杏寿郎の手を後ろに引いた。
バキバキとよろしくない音がして、杏寿郎の表情が強張る。手を緩めかかった椎名にきよが待ったをかけた。
「そのまま引っ張っていてください椎名さん!えいっ!」
どすっ!ときよが杏寿郎の背中に乗る。
「ぐっ…」
「やぁっ!」
「ぅっ!」
「たぁっ!」
「………っ!」
三人娘に乗りかかられ、うめき声も出ないらしい。頑張って!頑張って!と励ましてくれる声を頼りに何とかマッサージという名の拷問に耐える杏寿郎だった。
「えぇ、煉獄さんの怪我も良くなったので固まってしまった体をほぐしながら、復帰の為の勘を取り戻すんです」
しのぶの説明に椎名は素直に感心した。なかなか行き届いている。
「それで椎名さんにお願いがあるのですが、煉獄さんの訓練に付き合っていただけませんか?」
「私が?」
意外な申し出に椎名は目を瞬いた。
「煉獄さんの訓練はカナヲではまだちょっと力不足でして…手伝っていただけると助かります」
なりたてとは言え杏寿郎は炎柱。継子とは言えまだまだ教えることがたくさんあるカナヲでは訓練にならない。
「構わないわよ。しのぶには世話になってるしね」
「それは言いっこなしだと、前にも言いましたよね?」
「そうでした」
頻繁に蝶屋敷に滞在する椎名と、椎名を捕まえては薬草談義を楽しむしのぶ。お互い様なのをわかってて言う椎名にしのぶは全くもう!と笑った。
「と、言うわけで杏寿郎の機能回復訓練は私が担当します!」
「うむ!よろしく頼む!!」
ピッと片腕を上げて宣言する椎名に、腕組みをした杏寿郎が元気いっぱい返事を返す。椎名の横にはきよ、すみ、なほの三人も並んでいた。
「と言っても具体的な方法は知らないから、指導宜しくね」
「はい、お任せください!」
「ちゃんとお手伝いします!」
「一緒に頑張りましょう!」
おー!と気合を入れる三人に椎名の顔が綻ぶ。ここの子といい、耀哉の所の子といい本当に可愛い。
「それではまずマッサージをします!」
「療養中に固まった体をほぐす効果があります!」
「炎柱様、足を伸ばしてお座り下さい!」
「わかった!」
(ぶふっ、おんなじノリね!)
思わず吹き出しそうになるのを堪える。杏寿郎が言われた通りにすると、なほが椎名にも同じようにするよう告げる。
「椎名さんと炎柱様の足を左右に開いて合わせて、両手を繋いでください。それで椎名さんはこう…炎柱様の両手を自分の方に力一杯引っ張ってください」
「オッケー」
指示の通りの体制を取ると、杏寿郎の指先がピクリと震えた気がした。
「?」
「よし!では思い切り引いてくれ!!」
ちらりと杏寿郎の顔を盗み見るが、特に変わった様子はない。椎名は言われるままに思い切り杏寿郎の手を後ろに引いた。
バキバキとよろしくない音がして、杏寿郎の表情が強張る。手を緩めかかった椎名にきよが待ったをかけた。
「そのまま引っ張っていてください椎名さん!えいっ!」
どすっ!ときよが杏寿郎の背中に乗る。
「ぐっ…」
「やぁっ!」
「ぅっ!」
「たぁっ!」
「………っ!」
三人娘に乗りかかられ、うめき声も出ないらしい。頑張って!頑張って!と励ましてくれる声を頼りに何とかマッサージという名の拷問に耐える杏寿郎だった。