二章
夢小説設定
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「今しがたはありがとう!」
椎名は廊下で呼び止められた。振り向くと松葉杖をついた杏寿郎が立っている。
椎名はアオイの元に運ぶ途中だった洗濯籠を床に置いた。
「何かしたつもりはないわよ」
「いや!そんな事はない!!」
「!そ、そう…?」
元気一杯の杏寿郎の返事に椎名はちょっぴり後ろに引いた。しかし引いた分以上に杏寿郎がグイグイ推し迫ってくる。
「君の名前を聞いて良いだろうか!俺は煉獄杏寿郎と言う!!異国人のようだが生国はどこだろう!何故鬼殺隊に手を貸しているのだろうか!!それにあの剣技はいずこで身につけられた!」
(ちょいちょいちょーい!)
息つく暇もないとはまさにこの事。椎名は両手を上げると杏寿郎を押し留めた。とにかく圧が凄い。
椎名がドン引いたことに気がついた杏寿郎はハッと息を飲むと、みるみるうちにしゅん…と萎れた。
「驚かせたか、すまない」
(大型犬っ)
杏寿郎にヘタれた犬の耳が見える気がして椎名は吹き出した。
「そんな見るからにがっかりしないで。洗濯しながらでも良いなら答えるけど…歩ける?」
「無論だ!」
よいしょ、と籠を抱えると歩き出す。パァッと表情を明るくした杏寿郎が後ろに続いた。
「良ければ荷物を持とう!」
「いやー、松葉杖の人に頼んだら私がアオイに怒られるわぁ」
「これしきの怪我何ともない!」
「いやいや、しのぶに殺されるわ」
やいのやいのと賑やかな声が遠ざかっていく。
しのぶはそれを見送りながら、小さく笑った。
「もしかすると面白いことになるかもしれませんね」
小悪魔な笑みで。
椎名は廊下で呼び止められた。振り向くと松葉杖をついた杏寿郎が立っている。
椎名はアオイの元に運ぶ途中だった洗濯籠を床に置いた。
「何かしたつもりはないわよ」
「いや!そんな事はない!!」
「!そ、そう…?」
元気一杯の杏寿郎の返事に椎名はちょっぴり後ろに引いた。しかし引いた分以上に杏寿郎がグイグイ推し迫ってくる。
「君の名前を聞いて良いだろうか!俺は煉獄杏寿郎と言う!!異国人のようだが生国はどこだろう!何故鬼殺隊に手を貸しているのだろうか!!それにあの剣技はいずこで身につけられた!」
(ちょいちょいちょーい!)
息つく暇もないとはまさにこの事。椎名は両手を上げると杏寿郎を押し留めた。とにかく圧が凄い。
椎名がドン引いたことに気がついた杏寿郎はハッと息を飲むと、みるみるうちにしゅん…と萎れた。
「驚かせたか、すまない」
(大型犬っ)
杏寿郎にヘタれた犬の耳が見える気がして椎名は吹き出した。
「そんな見るからにがっかりしないで。洗濯しながらでも良いなら答えるけど…歩ける?」
「無論だ!」
よいしょ、と籠を抱えると歩き出す。パァッと表情を明るくした杏寿郎が後ろに続いた。
「良ければ荷物を持とう!」
「いやー、松葉杖の人に頼んだら私がアオイに怒られるわぁ」
「これしきの怪我何ともない!」
「いやいや、しのぶに殺されるわ」
やいのやいのと賑やかな声が遠ざかっていく。
しのぶはそれを見送りながら、小さく笑った。
「もしかすると面白いことになるかもしれませんね」
小悪魔な笑みで。