一章
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「強めの薬を使ったな」
新しい徳利から酒を受けると天元は杯を口に運んだ。雛鶴が椎名の使っていた杯の酒を捨てる。
「南蛮人は体が大きいし薬の効き方が違うって聞いたことがあったんですけど…しびれ薬、強すぎました?」
「一口だし大丈夫だろ」
「来ていた服も改めましたけど日輪刀以外は持ってませんでしたよ」
褒めて褒めてと須磨が天元の膝に乗る。すかさずまきをがポカリとやった。
「ずっと髪に触れてましたが緊張したりする素振りはありませんでした」
「ふーん…」
三人の報告を聞くと宇髄は真っ直ぐ尋ねた。
「お前ら、あいつ怖くねぇか?」
元とは言えくノ一。人の悪意には敏感だ。女の勘というものもある。しかし三人は顔を見合わせると首を横に振った。
「全然。だって天元様気付いてる?あの人自分からは絶対近寄ってこないのよ?」
「天元様が警戒しているのも十分承知しているみたいでした」
「薬が入っているの分かった上であえて飲んだのかも」
随分な高評価である。天元は嫁達の意見を受け入れることにした。
「明日の茶に解毒剤でも入れといてやれよ」
「いや普通に謝りましょうよ天元様」
至って常識的な嫁の意見に宇髄は肩をすくめた。
「………」
与えられた客間に入ると既に敷かれていた布団に椎名は倒れ込んだ。視界に映る自分の手を握ったり開いたりする。
(痺れ薬…かな?天元のお嫁さん達は過激派だ)
信用されていないのは仕方ない。産屋敷からの紹介とは言え経歴を聞いたなら怪しさしか残らないのは自分でもよく分かっている。
(…良い連携が出来てたな)
もしあそこで自分が天元に襲いかかったとしよう。椎名は仮定してみた。すぐさままきをが髪を引き、椎名の動きを止めただろう。その間に雛鶴が殺しにかかってくる。須磨は天元を身を挺して守ったはずだ。
(ちょっと羨ましい)
どこまで行っても異邦人の自分には望めないものだ。若干の寂しさ胸に椎名は目を閉じた。
新しい徳利から酒を受けると天元は杯を口に運んだ。雛鶴が椎名の使っていた杯の酒を捨てる。
「南蛮人は体が大きいし薬の効き方が違うって聞いたことがあったんですけど…しびれ薬、強すぎました?」
「一口だし大丈夫だろ」
「来ていた服も改めましたけど日輪刀以外は持ってませんでしたよ」
褒めて褒めてと須磨が天元の膝に乗る。すかさずまきをがポカリとやった。
「ずっと髪に触れてましたが緊張したりする素振りはありませんでした」
「ふーん…」
三人の報告を聞くと宇髄は真っ直ぐ尋ねた。
「お前ら、あいつ怖くねぇか?」
元とは言えくノ一。人の悪意には敏感だ。女の勘というものもある。しかし三人は顔を見合わせると首を横に振った。
「全然。だって天元様気付いてる?あの人自分からは絶対近寄ってこないのよ?」
「天元様が警戒しているのも十分承知しているみたいでした」
「薬が入っているの分かった上であえて飲んだのかも」
随分な高評価である。天元は嫁達の意見を受け入れることにした。
「明日の茶に解毒剤でも入れといてやれよ」
「いや普通に謝りましょうよ天元様」
至って常識的な嫁の意見に宇髄は肩をすくめた。
「………」
与えられた客間に入ると既に敷かれていた布団に椎名は倒れ込んだ。視界に映る自分の手を握ったり開いたりする。
(痺れ薬…かな?天元のお嫁さん達は過激派だ)
信用されていないのは仕方ない。産屋敷からの紹介とは言え経歴を聞いたなら怪しさしか残らないのは自分でもよく分かっている。
(…良い連携が出来てたな)
もしあそこで自分が天元に襲いかかったとしよう。椎名は仮定してみた。すぐさままきをが髪を引き、椎名の動きを止めただろう。その間に雛鶴が殺しにかかってくる。須磨は天元を身を挺して守ったはずだ。
(ちょっと羨ましい)
どこまで行っても異邦人の自分には望めないものだ。若干の寂しさ胸に椎名は目を閉じた。