喫茶店の女給になった元婚約者
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今日は過去一緊張したかもしれない。午前中にお店に不死川様が来たからだ。私は直接接客はしなかったけれど視線がずっと刺さってきて辛かった。不死川様は目力が半端ないのだから加減して欲しいと切に思う。
不死川様は新作の抹茶アイスを注文された。生クリームもフルーツも単価が高いのでならば和風に舵を切ろうと作ったメニューだ。少し苦みのある抹茶アイスに餡子とウエハース、黒蜜を別の容器に添えたそれを不死川様はお気に召してくださったようで3回お代わりをしていった。……お腹壊さないのかしら。
そして午後からは甘露寺様が伊黒様とご来店された。もう午前中の不死川様でライフはゼロだったのにガッツで耐えるしかなかったわよ!そしてのんびり構えていたマスターに私は危険情報を出しておいた。甘露寺様は食べる。凄い食べる。
初めは信じてくれなかったマスターも最初の注文を聞いた後は形相が変わっていた。奥様も召喚して作る作る作る!
確か……最初の注文がふわとろオムライス30人前とビフテキ30人前。次がコロッケサンド40人前とカツサンド50人前にアイスの盛り合わせを30人前。
材料が足りなくなる危険をいち早く察した奥様がお店の玄関に貸切の札を下げていた。グッジョブな判断だと思う。作って出して食器を洗ってまた作って……ご馳走様っ!と甘露寺様が満足されたのは日が傾きかけた頃だった。すご……。甘露寺様はあの後プリンもあるだけ食べたのに「腹八分目が良いものね!」とおっしゃられた。八分目ってなんだろう……。
マスターも奥様も他の女給も片付けに追われているのを横に甘露寺様に呼ばれた私はお二人のそばに寄った。途端に甘露寺様にがっしり両手を握られる。
「ありがとう!とっても美味しかったわ!こんないろんな味のアイスクリーム食べたの初めてっ!お料理上手なのは知ってたけど、もっともっと美味しくなっててキュンキュンするわ!」
そんな風に褒められたのは久しぶりでちょっと恥ずかしかった。煉獄様も初めは美味い!って食べてくれてたけどいつからか食卓を一緒に囲むことをやめてしまっていたから……。
沈んだ表情をしてしまったのか伊黒様がフンと鼻を鳴らされた。
「甘露寺が褒めているのになんだその顔は。貴様の取り柄など料理ぐらいなのだからこれからも美味い食事を甘露寺に提供しろ」
ですって!ウフフ、伊黒様は甘露寺様が美味しくご飯を食べている姿がお好きですものね。それからお二人はちょっと気不味そうに本題を口にされた。
「あのね、煉獄さんもずっと元気がないの。任務はしっかりこなしているんだけど、ふとした時にため息をついて遠くを見てるって言うか……」
それはきっとあの隠のお嬢さんとの間のことだと思うので私には関係がない。そう伝えれば伊黒様の眉間にはっきりと皺が寄った。
「阿呆か貴様。あの隠と煉獄はそんな関係ではない」
あら、それでは私がこの前蝶屋敷で頬を張られた理由がなくなる。うっかり口に出していたらしい、私の言葉にお二人が凍りついた。いけない、胡蝶様のお気遣いを無駄にしてしまったわ。
「胡蝶様、内緒にしてくださっていたんですね。申し訳ありませんがお二人も秘密にしていただけますか?」
「えっ!?た、叩かれたの?あの子に?ホントに??そんな酷いわ!」
「何故秘密にする必要がある。理由なく暴力を許容するのは愚か者のすることだ。抗弁しろ」
怒ってくださるお二人のお気遣いはありがたかったけれど、私はもう煉獄様とは他人なのだ。これ以上は関わる理由も必要もない。素直に心のうちをお伝えすればお二人は何か言いたそうな顔のままではあったけれど黙ってお帰りになってくださった。良かった。
店内に入ると、まだまだ洗う予定の食器が山のように積まれていて私は慌てて仕事に戻った。
不死川様は新作の抹茶アイスを注文された。生クリームもフルーツも単価が高いのでならば和風に舵を切ろうと作ったメニューだ。少し苦みのある抹茶アイスに餡子とウエハース、黒蜜を別の容器に添えたそれを不死川様はお気に召してくださったようで3回お代わりをしていった。……お腹壊さないのかしら。
そして午後からは甘露寺様が伊黒様とご来店された。もう午前中の不死川様でライフはゼロだったのにガッツで耐えるしかなかったわよ!そしてのんびり構えていたマスターに私は危険情報を出しておいた。甘露寺様は食べる。凄い食べる。
初めは信じてくれなかったマスターも最初の注文を聞いた後は形相が変わっていた。奥様も召喚して作る作る作る!
確か……最初の注文がふわとろオムライス30人前とビフテキ30人前。次がコロッケサンド40人前とカツサンド50人前にアイスの盛り合わせを30人前。
材料が足りなくなる危険をいち早く察した奥様がお店の玄関に貸切の札を下げていた。グッジョブな判断だと思う。作って出して食器を洗ってまた作って……ご馳走様っ!と甘露寺様が満足されたのは日が傾きかけた頃だった。すご……。甘露寺様はあの後プリンもあるだけ食べたのに「腹八分目が良いものね!」とおっしゃられた。八分目ってなんだろう……。
マスターも奥様も他の女給も片付けに追われているのを横に甘露寺様に呼ばれた私はお二人のそばに寄った。途端に甘露寺様にがっしり両手を握られる。
「ありがとう!とっても美味しかったわ!こんないろんな味のアイスクリーム食べたの初めてっ!お料理上手なのは知ってたけど、もっともっと美味しくなっててキュンキュンするわ!」
そんな風に褒められたのは久しぶりでちょっと恥ずかしかった。煉獄様も初めは美味い!って食べてくれてたけどいつからか食卓を一緒に囲むことをやめてしまっていたから……。
沈んだ表情をしてしまったのか伊黒様がフンと鼻を鳴らされた。
「甘露寺が褒めているのになんだその顔は。貴様の取り柄など料理ぐらいなのだからこれからも美味い食事を甘露寺に提供しろ」
ですって!ウフフ、伊黒様は甘露寺様が美味しくご飯を食べている姿がお好きですものね。それからお二人はちょっと気不味そうに本題を口にされた。
「あのね、煉獄さんもずっと元気がないの。任務はしっかりこなしているんだけど、ふとした時にため息をついて遠くを見てるって言うか……」
それはきっとあの隠のお嬢さんとの間のことだと思うので私には関係がない。そう伝えれば伊黒様の眉間にはっきりと皺が寄った。
「阿呆か貴様。あの隠と煉獄はそんな関係ではない」
あら、それでは私がこの前蝶屋敷で頬を張られた理由がなくなる。うっかり口に出していたらしい、私の言葉にお二人が凍りついた。いけない、胡蝶様のお気遣いを無駄にしてしまったわ。
「胡蝶様、内緒にしてくださっていたんですね。申し訳ありませんがお二人も秘密にしていただけますか?」
「えっ!?た、叩かれたの?あの子に?ホントに??そんな酷いわ!」
「何故秘密にする必要がある。理由なく暴力を許容するのは愚か者のすることだ。抗弁しろ」
怒ってくださるお二人のお気遣いはありがたかったけれど、私はもう煉獄様とは他人なのだ。これ以上は関わる理由も必要もない。素直に心のうちをお伝えすればお二人は何か言いたそうな顔のままではあったけれど黙ってお帰りになってくださった。良かった。
店内に入ると、まだまだ洗う予定の食器が山のように積まれていて私は慌てて仕事に戻った。