喫茶店の女給になった元婚約者
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今日から喫茶・コロンビアで働き始めた。女給さんの服装って着物の上に白いフリルのエプロンで可愛いわよね。他の女給の皆さんも本当に良い方ばかりで良い職場で良かった。
夜の喫茶店は切羽詰まってないなら出ないほうがいい。全力でそうしなさいって言われてちょっとビビったのは内緒だ。まぁ、身を持ち崩したとか言われて両親やお館様に迷惑かけられないのでそんな事はしないけれど。
藤の家にいたころも煉獄家にいたころも働いているつもりだったけれど、喫茶店で一日立って働くのは全然違う疲れなのね。
今日は初日だったので奥様に一通り教わりながらお店を掃除した。夜の営業ではお酒も提供しているそうで床は結構汚れていたけれどタイル張りだし水を流せるのがありがたい。椅子とテーブルを隅に寄せ水を流した上でモップで綺麗に拭けば手間はさほどじゃなかった。その後、テーブルと椅子を戻しながら一つずつ丁寧に拭いていく。学生の頃、あちこちのお店でバイトしていた経験が活かせてよかった。奥様も手際が良いって喜んでくれた。
それから窓ガラスを拭いて、テーブルの上にクロスをかけ、その上に小さなお花を飾る。シュガーポッドやミルクは飲み物と一緒に提供する形だ。喫茶店なので細かな飾り物が多いから棚を拭くのは大変だけれど、あの大きな煉獄家を掃除していたのに比べればなんとでもなる。
掃除が終わる頃にマスターがやってきて仕込みを始める。ここは朝と昼の賄いが出るので助かる。今日は卵サンドとコーヒーだった。コーヒーなんて前世ぶり!煉獄家は完全和食にお茶!のお家だったので嬉しかった。あの香ばしくてふくよかな香り、苦み。あんまり喜んだからかマスターが今度入れ方を教えてくれることとなった。嬉しい!
勤め始めてから五日経った。コロンビアは金曜日から日曜日までが忙しい。年中無休のお店なので私もお休み無しで働こうとしたらマスターと奥様に泣いて止められた。何故……。実家でも煉獄家でもお休みなんて頂いたことなかったのに。
でも先立つものもないししばらくは節制してお金を貯めなくちゃ。煉獄家を出るときに実家から持ってきていた虎の子のへそくりは持ってきたけれど大した額じゃない。煉獄家では自由になるお金がなかった……と言うか、煉獄様にその意識がなかった?から日々のお買い物は隠の皆さんが買って持ってきてくれていた。毎日のことだし申し訳ないからと言ったら煉獄様のお給金から天引きしているからと言われたのがもう懐かしい。
今更だけれどあの家ってどうやって日々を回していたのかしら。千寿郎様は確かに家のことは出来たけれど学校だってあるし勉強もしなくちゃいけない。慎寿郎様はあの通りの方だし……あぁでも、前に一度だけ「杏寿郎から金を受け取ってないのか?」って驚かれたわね。ちゃんとしてもらえって言われたけれど、結局煉獄様にその話は出来なかった。
もうその頃には煉獄様は余所余所しくなっておられたし、それでなくてもお忙しい方だからお疲れになって帰ってきたところにお金の話なんてしたくなかった。
……やめやめ!思い出したって何にもならないわ!もう日の出る前から食べて貰えるか分からない朝食の用意をすることも、無駄になるかもしれないお風呂を沸かすことも、使われず終わるかもしれない布団を敷く必要もないのだ。ずっとお酒を召されている慎寿郎様の身体のことを考えた食事を支度する必要も、お父様のことで心を痛める千寿郎様を励ます必要も、蝶屋敷に薬を取りに行ったり応急手当の方法を教えて貰う必要も全部全部何もかもやらなくて良い。やる必要がない。私がやらなくともあの可愛らしい隠のお嬢さんが代わってやってくれるだろう。
明日はお休みだけれど明後日は仕事。明後日からマスターがサンドイッチの作り方を教えてくれることになっているから楽しみ!あのふわふわ玉子の焼き方やマヨネーズの作り方が知れるなんて!
ただコロンビアのサンドイッチはたまごサンドに、ジャムサンド、ハムとチーズのサンドイッチともう少しバリエーションが欲しい。そうね……コロッケを挟むなんてどうかしら?かつサンドもこの時代の人に抵抗がなければぜひ提案したい。個人的にはローストビーフサンドも好きだけれど……まだ一般的じゃないかしら?
明日はちょっとだけ寝坊して、それからお部屋の掃除をしよう。
夜の喫茶店は切羽詰まってないなら出ないほうがいい。全力でそうしなさいって言われてちょっとビビったのは内緒だ。まぁ、身を持ち崩したとか言われて両親やお館様に迷惑かけられないのでそんな事はしないけれど。
藤の家にいたころも煉獄家にいたころも働いているつもりだったけれど、喫茶店で一日立って働くのは全然違う疲れなのね。
今日は初日だったので奥様に一通り教わりながらお店を掃除した。夜の営業ではお酒も提供しているそうで床は結構汚れていたけれどタイル張りだし水を流せるのがありがたい。椅子とテーブルを隅に寄せ水を流した上でモップで綺麗に拭けば手間はさほどじゃなかった。その後、テーブルと椅子を戻しながら一つずつ丁寧に拭いていく。学生の頃、あちこちのお店でバイトしていた経験が活かせてよかった。奥様も手際が良いって喜んでくれた。
それから窓ガラスを拭いて、テーブルの上にクロスをかけ、その上に小さなお花を飾る。シュガーポッドやミルクは飲み物と一緒に提供する形だ。喫茶店なので細かな飾り物が多いから棚を拭くのは大変だけれど、あの大きな煉獄家を掃除していたのに比べればなんとでもなる。
掃除が終わる頃にマスターがやってきて仕込みを始める。ここは朝と昼の賄いが出るので助かる。今日は卵サンドとコーヒーだった。コーヒーなんて前世ぶり!煉獄家は完全和食にお茶!のお家だったので嬉しかった。あの香ばしくてふくよかな香り、苦み。あんまり喜んだからかマスターが今度入れ方を教えてくれることとなった。嬉しい!
勤め始めてから五日経った。コロンビアは金曜日から日曜日までが忙しい。年中無休のお店なので私もお休み無しで働こうとしたらマスターと奥様に泣いて止められた。何故……。実家でも煉獄家でもお休みなんて頂いたことなかったのに。
でも先立つものもないししばらくは節制してお金を貯めなくちゃ。煉獄家を出るときに実家から持ってきていた虎の子のへそくりは持ってきたけれど大した額じゃない。煉獄家では自由になるお金がなかった……と言うか、煉獄様にその意識がなかった?から日々のお買い物は隠の皆さんが買って持ってきてくれていた。毎日のことだし申し訳ないからと言ったら煉獄様のお給金から天引きしているからと言われたのがもう懐かしい。
今更だけれどあの家ってどうやって日々を回していたのかしら。千寿郎様は確かに家のことは出来たけれど学校だってあるし勉強もしなくちゃいけない。慎寿郎様はあの通りの方だし……あぁでも、前に一度だけ「杏寿郎から金を受け取ってないのか?」って驚かれたわね。ちゃんとしてもらえって言われたけれど、結局煉獄様にその話は出来なかった。
もうその頃には煉獄様は余所余所しくなっておられたし、それでなくてもお忙しい方だからお疲れになって帰ってきたところにお金の話なんてしたくなかった。
……やめやめ!思い出したって何にもならないわ!もう日の出る前から食べて貰えるか分からない朝食の用意をすることも、無駄になるかもしれないお風呂を沸かすことも、使われず終わるかもしれない布団を敷く必要もないのだ。ずっとお酒を召されている慎寿郎様の身体のことを考えた食事を支度する必要も、お父様のことで心を痛める千寿郎様を励ます必要も、蝶屋敷に薬を取りに行ったり応急手当の方法を教えて貰う必要も全部全部何もかもやらなくて良い。やる必要がない。私がやらなくともあの可愛らしい隠のお嬢さんが代わってやってくれるだろう。
明日はお休みだけれど明後日は仕事。明後日からマスターがサンドイッチの作り方を教えてくれることになっているから楽しみ!あのふわふわ玉子の焼き方やマヨネーズの作り方が知れるなんて!
ただコロンビアのサンドイッチはたまごサンドに、ジャムサンド、ハムとチーズのサンドイッチともう少しバリエーションが欲しい。そうね……コロッケを挟むなんてどうかしら?かつサンドもこの時代の人に抵抗がなければぜひ提案したい。個人的にはローストビーフサンドも好きだけれど……まだ一般的じゃないかしら?
明日はちょっとだけ寝坊して、それからお部屋の掃除をしよう。