喫茶店の女給になった元婚約者
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久しぶりに日記を書く。
最後に書いてから……四ヶ月は経っただろうか?整理をしながら今の状況について書こうと思う。
煉獄様に匂い袋を頂いた数日後、私は同僚と共に鬼に襲われた。藤の家の者として一般人を逃さなければと奮闘したけれど、二つあると思っていた匂い袋が一つしかなくて……香を投げつけたりもしたけれど鬼を怒らせるだけだった。
背後から鬼の爪が私の背中を……。
後の事は覚えていない。目が覚めたら蝶屋敷のベットの上だった。胡蝶様の話によると私が鬼に襲われた後すぐに煉獄様が助けに来てくれたらしい。
煉獄様はすぐに鬼を倒してトヨちゃんを隠に託すと、血まみれの私を抱えて蝶屋敷に飛び込んできたそうだ。応急処置もせずに連れてくるなんて!と胡蝶様が手をシュッシュさせていた。
そのまま私は一週間ほど意識がなかったらしい。目が覚めたら体が重いし、少し動くと背中に激痛が走るしでもう少し寝ていたかったぐらいには辛かった。鬼殺隊の皆様はこの痛みと向き合っているのだと思うと本当に尊敬する。
目を覚まして胡蝶様の次に会ったのは……両親だった。
煉獄家に入ってからは忙しくて手紙も書いていなかったし、婚約破棄された後は合わせる顔がないので知らせを送っていなかった。てっきり煉獄家から連絡が行っているものと思っていたのに両親は何も知らなかった。
頼りがないのは元気な証拠と思っていたのに!と泣かれてしまって……申し訳ないことをしたと謝ったらもっと泣かれた。
「どうして帰ってこなかったのか」「お前にこんな思いをさせるために嫁に出したんじゃない」と……両親が泣きながら怒っているところに煉獄様が土下座の勢いで謝罪しながら飛び込んできて、控えめに言ってカオスになった。
止めたくとも声を出そうとすると背中が痛くて話すことが出来なくて……止めに入って下さった胡蝶様が菩薩様に見えたわ。
結局、婚約に関する話は保留になった。私の怪我の治療が最優先なのだから煩わせるべきではないと胡蝶様が進言して下さったからだ。
ありがたい……正直痛みで体が動かせないこの状態でややこしい問題に向き合う気力が無い。
ただ、残念ながら今回の事でコロンビアを辞めなければいけなくなった。胡蝶様からは最低でも半年はかかると思って欲しいといわれているし、そんなに長く休んでマスター達に迷惑はかけられない。動かない私に代わって両親が挨拶に行ってくれたけれど、マスターと奥様にはとても心配をおかけしていたそうだ。トヨちゃんから話を聞いていたのかもしれない。
また働きたくなったら来てほしいとありがたい伝言をいただいた。両親は私が外で働いていたことに良い顔をしていないが、また働くことになればコロンビアにお世話になりたいと思う。
それから隠の本田さんは……刀鍛冶の里に常駐する役目に移動になったそうだ。嫌がらせも本田さんの仕業だったそうでそれも含めて謝罪したいとの申し出を受けたけれど……顔を合わせるのはお互いに辛いだけだと思うので、お気持ちだけいただいた。
そうして療養生活に入ったのだけれど……煉獄様が毎日来る。動けない身でベッドに寝転んだままなのは申し訳なさすぎるので遠慮申し上げても関係なく来る。え?なに?コロンビアの時のやり直し?
「俺がしたくてやっている事だから気にするな!」とかおっしゃいますけど、身を起こしたり食事を取ったりを手伝ってもらうのは気が引けるんですってば!
でもお断りすると煉獄様がしょんぼりと肩と眉を落とされるので恥ずかしいのを我慢してお願いしている。
そう!恥ずかしいのよ!!入院着は洋装だし柔らかい生地で出来ているから煉獄様の手が触れるとすごくよく分かってしまうの!!婚約中も後も煉獄様が物理でこんな近かった事はないからどうしたら良いか分からない。いや、どうにもならないんだけど……思ったように動けないし、逃げたい訳ではないし、助けて下さるのはありがたいし。
ただ、煉獄様がお世話の為にして下さっている事に私が一人で恥ずかしがってて居た堪れない。
それでもひと月が過ぎた頃からやっと自分で身動きが取れるようになってきた。まだ痛みはあるけれどベッドから降りて少し立って歩けるようになり一安心。
そんな頃に千寿郎様がお見舞いに来て下さった。
そして泣かれた。
聞くと煉獄様にお見舞いに来るのを止められていたらしい。容体が落ち着くまで待つよう言われていたそうだ。
……何故その気遣いが出来るならご自分は……いや、よそう。煉獄様なりの責任感と気遣いだと思う。
千寿郎様によると今回の私の怪我のせいで煉獄様は愼寿郎様に叱責されてしまったそうだ。嫁の一人も満足に守れないなら隊士など辞めてしまえ!ですって!!日記だから書く。どの口が!?と言いたい。そんなご立派なことが言えるならご自分の態度を振り返っていただきたい。
言わないけど。
それから私の実家との話し合いは本当になされていないとのことだった。両親の勢いが凄かったので内心心配していたので良かった。
そう、良かった。
煉獄様のお気持ちがまた私の方を向いてくれたことが素直に嬉しいと思える。喫茶店のマスターと奥様の言葉が身に染みてわかる。私はとっくに煉獄様のこと他人だなんて思ってない。
お慕いしている。
でも、今日胡蝶様から告げられた。
背中の傷は大きく痕になって残るだろう、と。
最後に書いてから……四ヶ月は経っただろうか?整理をしながら今の状況について書こうと思う。
煉獄様に匂い袋を頂いた数日後、私は同僚と共に鬼に襲われた。藤の家の者として一般人を逃さなければと奮闘したけれど、二つあると思っていた匂い袋が一つしかなくて……香を投げつけたりもしたけれど鬼を怒らせるだけだった。
背後から鬼の爪が私の背中を……。
後の事は覚えていない。目が覚めたら蝶屋敷のベットの上だった。胡蝶様の話によると私が鬼に襲われた後すぐに煉獄様が助けに来てくれたらしい。
煉獄様はすぐに鬼を倒してトヨちゃんを隠に託すと、血まみれの私を抱えて蝶屋敷に飛び込んできたそうだ。応急処置もせずに連れてくるなんて!と胡蝶様が手をシュッシュさせていた。
そのまま私は一週間ほど意識がなかったらしい。目が覚めたら体が重いし、少し動くと背中に激痛が走るしでもう少し寝ていたかったぐらいには辛かった。鬼殺隊の皆様はこの痛みと向き合っているのだと思うと本当に尊敬する。
目を覚まして胡蝶様の次に会ったのは……両親だった。
煉獄家に入ってからは忙しくて手紙も書いていなかったし、婚約破棄された後は合わせる顔がないので知らせを送っていなかった。てっきり煉獄家から連絡が行っているものと思っていたのに両親は何も知らなかった。
頼りがないのは元気な証拠と思っていたのに!と泣かれてしまって……申し訳ないことをしたと謝ったらもっと泣かれた。
「どうして帰ってこなかったのか」「お前にこんな思いをさせるために嫁に出したんじゃない」と……両親が泣きながら怒っているところに煉獄様が土下座の勢いで謝罪しながら飛び込んできて、控えめに言ってカオスになった。
止めたくとも声を出そうとすると背中が痛くて話すことが出来なくて……止めに入って下さった胡蝶様が菩薩様に見えたわ。
結局、婚約に関する話は保留になった。私の怪我の治療が最優先なのだから煩わせるべきではないと胡蝶様が進言して下さったからだ。
ありがたい……正直痛みで体が動かせないこの状態でややこしい問題に向き合う気力が無い。
ただ、残念ながら今回の事でコロンビアを辞めなければいけなくなった。胡蝶様からは最低でも半年はかかると思って欲しいといわれているし、そんなに長く休んでマスター達に迷惑はかけられない。動かない私に代わって両親が挨拶に行ってくれたけれど、マスターと奥様にはとても心配をおかけしていたそうだ。トヨちゃんから話を聞いていたのかもしれない。
また働きたくなったら来てほしいとありがたい伝言をいただいた。両親は私が外で働いていたことに良い顔をしていないが、また働くことになればコロンビアにお世話になりたいと思う。
それから隠の本田さんは……刀鍛冶の里に常駐する役目に移動になったそうだ。嫌がらせも本田さんの仕業だったそうでそれも含めて謝罪したいとの申し出を受けたけれど……顔を合わせるのはお互いに辛いだけだと思うので、お気持ちだけいただいた。
そうして療養生活に入ったのだけれど……煉獄様が毎日来る。動けない身でベッドに寝転んだままなのは申し訳なさすぎるので遠慮申し上げても関係なく来る。え?なに?コロンビアの時のやり直し?
「俺がしたくてやっている事だから気にするな!」とかおっしゃいますけど、身を起こしたり食事を取ったりを手伝ってもらうのは気が引けるんですってば!
でもお断りすると煉獄様がしょんぼりと肩と眉を落とされるので恥ずかしいのを我慢してお願いしている。
そう!恥ずかしいのよ!!入院着は洋装だし柔らかい生地で出来ているから煉獄様の手が触れるとすごくよく分かってしまうの!!婚約中も後も煉獄様が物理でこんな近かった事はないからどうしたら良いか分からない。いや、どうにもならないんだけど……思ったように動けないし、逃げたい訳ではないし、助けて下さるのはありがたいし。
ただ、煉獄様がお世話の為にして下さっている事に私が一人で恥ずかしがってて居た堪れない。
それでもひと月が過ぎた頃からやっと自分で身動きが取れるようになってきた。まだ痛みはあるけれどベッドから降りて少し立って歩けるようになり一安心。
そんな頃に千寿郎様がお見舞いに来て下さった。
そして泣かれた。
聞くと煉獄様にお見舞いに来るのを止められていたらしい。容体が落ち着くまで待つよう言われていたそうだ。
……何故その気遣いが出来るならご自分は……いや、よそう。煉獄様なりの責任感と気遣いだと思う。
千寿郎様によると今回の私の怪我のせいで煉獄様は愼寿郎様に叱責されてしまったそうだ。嫁の一人も満足に守れないなら隊士など辞めてしまえ!ですって!!日記だから書く。どの口が!?と言いたい。そんなご立派なことが言えるならご自分の態度を振り返っていただきたい。
言わないけど。
それから私の実家との話し合いは本当になされていないとのことだった。両親の勢いが凄かったので内心心配していたので良かった。
そう、良かった。
煉獄様のお気持ちがまた私の方を向いてくれたことが素直に嬉しいと思える。喫茶店のマスターと奥様の言葉が身に染みてわかる。私はとっくに煉獄様のこと他人だなんて思ってない。
お慕いしている。
でも、今日胡蝶様から告げられた。
背中の傷は大きく痕になって残るだろう、と。