喫茶店の女給になった元婚約者
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今日は久しぶりに気持ちの整理をする。
試作のチョコレートケーキと一口サイズに固めたチョコレートを家で味見しようと風呂敷に包み帰り道を歩いていたら宇髄様と煉獄様に会った。待ち構えていたと言うより本当に出会い頭にと言った感じ。
「なんか甘い匂いすんなと思ったら椎名かよ」って宇髄様は笑って話しかけてこられたけど、煉獄様はこちらを凝視したまま一言も口を開かなかった。相変わらずの目力で久々に見たのでちょっと怖い。もしかすると洋装だったので驚かれたのかも。
軽く挨拶だけして帰るつもりが宇髄様は当たり前のようについてきた。煉獄様も。合同任務だったら邪魔になると思ってご遠慮させていただいたが、宇髄様に引くつもりはないようで一人歩きするなと言われてしまった。慣れているとお伝えしたら「聞いてる」と端的なお返事を頂いたのでもしかすると悲鳴嶼様が話したのかもしれない。
柱の皆さんってこんなことまで情報共有するのかとちょっと驚いた。
風呂敷の中の甘い匂いについて尋ねられたので正直にお答えした。時透様がお店に来た話に宇髄様はとても驚いておられた。確かにイメージではないかも。
明日時透様に会われるとのことでチョコレートケーキを渡してくださるとまで言う。それこそ全力で遠慮したのに良いからと風呂敷ごと奪われてしまった。一口チョコレートも入ってたのにな……とは思ったけれど宇髄様へのお礼と言うことで受け取ってもらうことにした。奥様達と食べていただければと思う。
それからの帰り道は雑談だけだった。お店の話とかメニューの話とか他の柱の皆さんが食べに来た話とか。宇髄様は冨岡様のご注文にお腹を抱えて笑っていらした。私からはノーコメントである。
結局住まいの前まで送っていただいたのでよくよくお礼をお伝えした。良いから早く中に入れと追い立てられてつい笑ってしまった。そんなに頼りなさそうに見えたのだろうか。
部屋に戻ってきて今……少しホッとしている。煉獄様と言葉を交わさずに済んだからだ。話しかけられてもどんなふうに返したら良いか分からない。
結局煉獄様は一言も口を開かなかった。よく考えれば当然だろう。婚約破棄した相手と仲良くお喋りできるような器用な方ではないのだ。あの時責められた通りに隠のお嬢さんを私が虐めていたと思っているなら顔を見るのも嫌だったかもしれない。
少し窶れていたかもしれない。表情にも動きにも精彩を欠いていたかも。私如きが柱の方にそんな事を思うのは失礼な話かもしれないが婚約が決まる前からずっと見ていた方なのだから間違えてないと思う。
あの方が柱になる前からずっとずっと見ていたから。
けれど浮かない理由の原因は私ではないだろう。あの瞬間、私たちは他人になったのだ。蝶屋敷でお嬢さんに平手打ちされた件もあるし何事かお二人の中で上手くことが運んでいないのかもしれない。
煉獄様に恨みがあるわけではないので、どうかお二人で幸せになって欲しいと思う。
試作のチョコレートケーキと一口サイズに固めたチョコレートを家で味見しようと風呂敷に包み帰り道を歩いていたら宇髄様と煉獄様に会った。待ち構えていたと言うより本当に出会い頭にと言った感じ。
「なんか甘い匂いすんなと思ったら椎名かよ」って宇髄様は笑って話しかけてこられたけど、煉獄様はこちらを凝視したまま一言も口を開かなかった。相変わらずの目力で久々に見たのでちょっと怖い。もしかすると洋装だったので驚かれたのかも。
軽く挨拶だけして帰るつもりが宇髄様は当たり前のようについてきた。煉獄様も。合同任務だったら邪魔になると思ってご遠慮させていただいたが、宇髄様に引くつもりはないようで一人歩きするなと言われてしまった。慣れているとお伝えしたら「聞いてる」と端的なお返事を頂いたのでもしかすると悲鳴嶼様が話したのかもしれない。
柱の皆さんってこんなことまで情報共有するのかとちょっと驚いた。
風呂敷の中の甘い匂いについて尋ねられたので正直にお答えした。時透様がお店に来た話に宇髄様はとても驚いておられた。確かにイメージではないかも。
明日時透様に会われるとのことでチョコレートケーキを渡してくださるとまで言う。それこそ全力で遠慮したのに良いからと風呂敷ごと奪われてしまった。一口チョコレートも入ってたのにな……とは思ったけれど宇髄様へのお礼と言うことで受け取ってもらうことにした。奥様達と食べていただければと思う。
それからの帰り道は雑談だけだった。お店の話とかメニューの話とか他の柱の皆さんが食べに来た話とか。宇髄様は冨岡様のご注文にお腹を抱えて笑っていらした。私からはノーコメントである。
結局住まいの前まで送っていただいたのでよくよくお礼をお伝えした。良いから早く中に入れと追い立てられてつい笑ってしまった。そんなに頼りなさそうに見えたのだろうか。
部屋に戻ってきて今……少しホッとしている。煉獄様と言葉を交わさずに済んだからだ。話しかけられてもどんなふうに返したら良いか分からない。
結局煉獄様は一言も口を開かなかった。よく考えれば当然だろう。婚約破棄した相手と仲良くお喋りできるような器用な方ではないのだ。あの時責められた通りに隠のお嬢さんを私が虐めていたと思っているなら顔を見るのも嫌だったかもしれない。
少し窶れていたかもしれない。表情にも動きにも精彩を欠いていたかも。私如きが柱の方にそんな事を思うのは失礼な話かもしれないが婚約が決まる前からずっと見ていた方なのだから間違えてないと思う。
あの方が柱になる前からずっとずっと見ていたから。
けれど浮かない理由の原因は私ではないだろう。あの瞬間、私たちは他人になったのだ。蝶屋敷でお嬢さんに平手打ちされた件もあるし何事かお二人の中で上手くことが運んでいないのかもしれない。
煉獄様に恨みがあるわけではないので、どうかお二人で幸せになって欲しいと思う。