第二部
夢小説設定
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「柱達が無限城に入りました!」
新たな産屋敷家の当主、輝利哉の護衛を務めていた煉獄はその報告の声に拳を握り締めた。護衛任務に向かう自分を笑って見送ってくれた友の顔を思い浮かべる。
(雅人…生きて帰れよ)
鴉が隊士達と合流する報告が次々上がってくる。煉獄はただ黙って夜空を見上げた。
「………」
適当な部屋に転がり込んだ雅人は首を傾げた。
(あれが…無惨?)
爆散した産屋敷邸でみた男は確かに異形だった。首を斬っても死ななかった。それは自分の目で見たから間違いない。
(確かに強そうではあるけどさぁ)
なんとなく雅人が思い描いていたのと違う。力はあるのだろうが策謀ばかりが前に立ち、強い者と戦ってきた猛者という気配がしない。
(なんかちょっと期待外れだなぁ)
それでも家族の仇には違いない。それに上弦の鬼の方はもう少し期待できるだろう。
(杏寿郎が戦ったのが参だったよね。じゃあそれより上が二体はいるわけだ)
雅人は煉獄が知ったら頭頂部に手刀を落とされそうなことを期待しつつ走り出した。道中湧いてくる鬼を斬りながら歩いていると、軽い羽音と共に夜明けが雅人の肩に止まる。その胸には不思議な文様の書かれた札が貼られていた。
「夜明」
「強イ鬼!イル!」
「…へえ」
雅人の口が歪に持ち上がった。今の鬼殺隊を率いている人物は雅人の事を上手に使う気があるらしい。
「嬉しいねぇ。案内してよ夜明」
「コッチ!」
先導して飛び始めた夜明について雅人は走り始めた。
新たな産屋敷家の当主、輝利哉の護衛を務めていた煉獄はその報告の声に拳を握り締めた。護衛任務に向かう自分を笑って見送ってくれた友の顔を思い浮かべる。
(雅人…生きて帰れよ)
鴉が隊士達と合流する報告が次々上がってくる。煉獄はただ黙って夜空を見上げた。
「………」
適当な部屋に転がり込んだ雅人は首を傾げた。
(あれが…無惨?)
爆散した産屋敷邸でみた男は確かに異形だった。首を斬っても死ななかった。それは自分の目で見たから間違いない。
(確かに強そうではあるけどさぁ)
なんとなく雅人が思い描いていたのと違う。力はあるのだろうが策謀ばかりが前に立ち、強い者と戦ってきた猛者という気配がしない。
(なんかちょっと期待外れだなぁ)
それでも家族の仇には違いない。それに上弦の鬼の方はもう少し期待できるだろう。
(杏寿郎が戦ったのが参だったよね。じゃあそれより上が二体はいるわけだ)
雅人は煉獄が知ったら頭頂部に手刀を落とされそうなことを期待しつつ走り出した。道中湧いてくる鬼を斬りながら歩いていると、軽い羽音と共に夜明けが雅人の肩に止まる。その胸には不思議な文様の書かれた札が貼られていた。
「夜明」
「強イ鬼!イル!」
「…へえ」
雅人の口が歪に持ち上がった。今の鬼殺隊を率いている人物は雅人の事を上手に使う気があるらしい。
「嬉しいねぇ。案内してよ夜明」
「コッチ!」
先導して飛び始めた夜明について雅人は走り始めた。