第二部
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「こちらです。どうぞ」
長短一対の日輪刀を受け取ると雅人はそれを腰に挿した。開けた場所には竹が何本が刺さっており、横に鉄乃条と何人かの刀鍛冶が控えている。雅人が刀を抜くのに固唾を飲む。流石の鉄乃条もこの時ばかりは静かだった。
「………」
握りを確かめると軽く素振りをする。何の音も立てない刃に雅人は薄く微笑んだ。ぐっと腰を落とし刀を構えると、立てられた竹に向かって踏み込む。
ーー夜の呼吸 壱ノ型 宵闇ーー
手にした刀の軌道が一瞬見えなくなり、次の瞬間竹が三つに分たれる。立ち会っていた刀鍛冶から歓声が上がった。
「どうかしら」
「うん、良いね。前より静かになった」
満足の出来に微笑む雅人に鉄乃条がその身をくねらせた。それを一切無視して立ち合いの刀鍛冶に雅人が声をかける。
「このまま里を発ちます。鉄珍さんに宜しくお伝え下さい」
「承りました。御武運を」
「ちょっとぉ!?そこは私に感謝する所でしょう!?」
「あ、鉄乃条は相生殿に声をかけないで。長よりの指示ですから」
「ぬぁぁぁっ!?」
もはや意味をなさない音で叫ぶ鉄乃条に雅人がドン引きした顔をする。キイイッ!と癇癪を起こす鉄乃条を他所に里を離れる雅人だった。
長短一対の日輪刀を受け取ると雅人はそれを腰に挿した。開けた場所には竹が何本が刺さっており、横に鉄乃条と何人かの刀鍛冶が控えている。雅人が刀を抜くのに固唾を飲む。流石の鉄乃条もこの時ばかりは静かだった。
「………」
握りを確かめると軽く素振りをする。何の音も立てない刃に雅人は薄く微笑んだ。ぐっと腰を落とし刀を構えると、立てられた竹に向かって踏み込む。
ーー夜の呼吸 壱ノ型 宵闇ーー
手にした刀の軌道が一瞬見えなくなり、次の瞬間竹が三つに分たれる。立ち会っていた刀鍛冶から歓声が上がった。
「どうかしら」
「うん、良いね。前より静かになった」
満足の出来に微笑む雅人に鉄乃条がその身をくねらせた。それを一切無視して立ち合いの刀鍛冶に雅人が声をかける。
「このまま里を発ちます。鉄珍さんに宜しくお伝え下さい」
「承りました。御武運を」
「ちょっとぉ!?そこは私に感謝する所でしょう!?」
「あ、鉄乃条は相生殿に声をかけないで。長よりの指示ですから」
「ぬぁぁぁっ!?」
もはや意味をなさない音で叫ぶ鉄乃条に雅人がドン引きした顔をする。キイイッ!と癇癪を起こす鉄乃条を他所に里を離れる雅人だった。