第一部
夢小説設定
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「任務は終わりか?」
「今のところ追加はないなぁ」
ふぁ〜と欠伸をしながら雅人は答えた。つまらなさそうにため息をつく。
「どの鬼も手応えなくて退屈」
「そんなこと言うのは君だけだぞ!」
強くなる前の鬼を討伐できるならそれが一番である。しかし雅人は不服そうだ。
「上弦とか贅沢言わないからせめて下弦ぐらいにはぶち当たらないかなぁ」
「不死川と同じ事を言うのだな!」
煉獄の言葉に雅人は面白そうに笑った。
「えー?風柱と一緒とかウレシー」
「棒読みだな!」
雅人は不死川から毛嫌いされている。もはや遠目に姿を見ただけで舌打ちされるほどだ。しかし雅人はとても嬉しそうにしているので煉獄は理解を諦めている。
「どこかで腹ごしらえして帰ろう!」
「んじゃ、蜜璃ちゃんにこの前聞いたとこ行こうか。早朝からやってるところだってさ」
「甘露寺と仲良くなったのだな!」
物腰の柔らかい雅人だが人の好き嫌いが激しく、友人と呼んでいる人間は煉獄しかいない。密かにそれを心配していた煉獄が喜べば雅人は首を傾げた。
「別に友達じゃないよ?蜜璃ちゃんは甘味仲間」
「それは友人ではないのか!?」
何が違うのかわからん!という煉獄に笑う。
「一緒に飯食ったりしたい訳じゃないしなぁ。あの子のノリ面倒くさいし」
それに情報交換しているとじっとりと睨んでくるのがいて更に面倒くさい。雅人は肩をすくめると煉獄を指差した。
「杏寿郎がいるから良いでしょ?」
「そうか!」
煉獄はニッコリ笑うと雅人の肩に手を置いた。
「では朝餉を食べながら君が報告書をそこそこの数上げていない話でもしようか!」
「………マジで?」
「マジだ!また降格になりたい理由が出来たのか?」
実力と実績でいけば雅人はいつ柱になってもおかしくない。しかし現在の雅人の階級は丁。二度の降格処分を受けている。煉獄が尋ねれば雅人は自分の手の甲を見せてきた。
「階級を示せ」
「乙だな!君は昇格が本当に早い!」
「いや、嬉しくないから」
なんならずっと下っ端で現場を駆けずり回っていたい雅人はうんざりした顔を隠さない。飯屋の暖簾をくぐった煉獄が明るく笑った。
「わかったわかった!俺から君の階級の話はしておくから報告書だけは間違いなく出すんだ!!現状の把握ができないからな!」
「杏寿郎がそう言うなら」
唯一信を置く煉獄に言われれば雅人も心置きなく鬼殺が出来る。面倒なことが一つ減った雅人は煉獄と共に朝食にありつくのだった。
「今のところ追加はないなぁ」
ふぁ〜と欠伸をしながら雅人は答えた。つまらなさそうにため息をつく。
「どの鬼も手応えなくて退屈」
「そんなこと言うのは君だけだぞ!」
強くなる前の鬼を討伐できるならそれが一番である。しかし雅人は不服そうだ。
「上弦とか贅沢言わないからせめて下弦ぐらいにはぶち当たらないかなぁ」
「不死川と同じ事を言うのだな!」
煉獄の言葉に雅人は面白そうに笑った。
「えー?風柱と一緒とかウレシー」
「棒読みだな!」
雅人は不死川から毛嫌いされている。もはや遠目に姿を見ただけで舌打ちされるほどだ。しかし雅人はとても嬉しそうにしているので煉獄は理解を諦めている。
「どこかで腹ごしらえして帰ろう!」
「んじゃ、蜜璃ちゃんにこの前聞いたとこ行こうか。早朝からやってるところだってさ」
「甘露寺と仲良くなったのだな!」
物腰の柔らかい雅人だが人の好き嫌いが激しく、友人と呼んでいる人間は煉獄しかいない。密かにそれを心配していた煉獄が喜べば雅人は首を傾げた。
「別に友達じゃないよ?蜜璃ちゃんは甘味仲間」
「それは友人ではないのか!?」
何が違うのかわからん!という煉獄に笑う。
「一緒に飯食ったりしたい訳じゃないしなぁ。あの子のノリ面倒くさいし」
それに情報交換しているとじっとりと睨んでくるのがいて更に面倒くさい。雅人は肩をすくめると煉獄を指差した。
「杏寿郎がいるから良いでしょ?」
「そうか!」
煉獄はニッコリ笑うと雅人の肩に手を置いた。
「では朝餉を食べながら君が報告書をそこそこの数上げていない話でもしようか!」
「………マジで?」
「マジだ!また降格になりたい理由が出来たのか?」
実力と実績でいけば雅人はいつ柱になってもおかしくない。しかし現在の雅人の階級は丁。二度の降格処分を受けている。煉獄が尋ねれば雅人は自分の手の甲を見せてきた。
「階級を示せ」
「乙だな!君は昇格が本当に早い!」
「いや、嬉しくないから」
なんならずっと下っ端で現場を駆けずり回っていたい雅人はうんざりした顔を隠さない。飯屋の暖簾をくぐった煉獄が明るく笑った。
「わかったわかった!俺から君の階級の話はしておくから報告書だけは間違いなく出すんだ!!現状の把握ができないからな!」
「杏寿郎がそう言うなら」
唯一信を置く煉獄に言われれば雅人も心置きなく鬼殺が出来る。面倒なことが一つ減った雅人は煉獄と共に朝食にありつくのだった。