第一部
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ホームに入ってきた無限列車を見た途端に雅人は眉を寄せた。忘れるはずのない友人の気配。
(任務に向かう最中なのかな)
雅人はなるべく気配を消すと煉獄から離れた最後尾の車両に乗り込み席に座った。走り出した列車の中、流れる車窓を見ながら考える。
(今だから分かる。僕は間違えたんだ)
子供を攫っている者が隊士の中にいると知った時に煉獄に話せば良かった。隊士が犯人ならば鬼殺隊自体が信用出来ないとあの時は思ったが、別に鬼殺隊を信じなくとも煉獄を信じていれば良いだけの話だった。それを捻くれていた自分は一人で終わらせようとして…失敗した。
(杏寿郎が味方してくれなかったからって拗ねる筋合いじゃ無かったよな)
勝手に期待して勝手に失望して、煉獄には良い迷惑だったろう。
「うぉぉぉ!腹の中だ!!主の腹の中だ!戦いの始まりだ!!」
「うるせーよ!!」
思考に浸っていると外に繋がる連結部から入ってきた大声に雅人は現実に引き戻された。少年が三人、中に入ってくる。雅人は少年達が完全に背中を向けた後、その姿を確認した。
(成り立てかな?一人はなんだいあれ?猪の頭?それに向こうの背中に背負ってるあの箱…)
市松模様の羽織を着た少年の背負う箱に雅人は目を細めた。
(夜明の話に確か…)
「切符…拝見」
雅人が夜明の話を思い出そうとしていると、車掌が検札にやってきた。考え事をしたまま切符を渡すと車掌が切り込みを入れる。雅人は急激な眠気に眉を寄せた。
(何で…眠、く………?)
抗えず目を閉じると雅人は深い深い眠りに落ちていった。
(任務に向かう最中なのかな)
雅人はなるべく気配を消すと煉獄から離れた最後尾の車両に乗り込み席に座った。走り出した列車の中、流れる車窓を見ながら考える。
(今だから分かる。僕は間違えたんだ)
子供を攫っている者が隊士の中にいると知った時に煉獄に話せば良かった。隊士が犯人ならば鬼殺隊自体が信用出来ないとあの時は思ったが、別に鬼殺隊を信じなくとも煉獄を信じていれば良いだけの話だった。それを捻くれていた自分は一人で終わらせようとして…失敗した。
(杏寿郎が味方してくれなかったからって拗ねる筋合いじゃ無かったよな)
勝手に期待して勝手に失望して、煉獄には良い迷惑だったろう。
「うぉぉぉ!腹の中だ!!主の腹の中だ!戦いの始まりだ!!」
「うるせーよ!!」
思考に浸っていると外に繋がる連結部から入ってきた大声に雅人は現実に引き戻された。少年が三人、中に入ってくる。雅人は少年達が完全に背中を向けた後、その姿を確認した。
(成り立てかな?一人はなんだいあれ?猪の頭?それに向こうの背中に背負ってるあの箱…)
市松模様の羽織を着た少年の背負う箱に雅人は目を細めた。
(夜明の話に確か…)
「切符…拝見」
雅人が夜明の話を思い出そうとしていると、車掌が検札にやってきた。考え事をしたまま切符を渡すと車掌が切り込みを入れる。雅人は急激な眠気に眉を寄せた。
(何で…眠、く………?)
抗えず目を閉じると雅人は深い深い眠りに落ちていった。