【資料用】キャラ背景・補足設定
ノアとマシロの出会いは、ノアがエルトマと共に「第二の故郷」を探して旅をしていた頃に起こった出来事である。
この出会いをきっかけに、二人の間に兄弟のような絆が芽生え、後に共に旅をする仲となる。
当時、ノアは12歳。マシロは11歳であった。
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【出会いの経緯】
旅の途中、エルトマとノアは小さな町を訪れる。
ハーフであるノアは外見で人目を引くため、エルトマが宿の交渉をしている間、ノアは広場で待っていた。
広場では町の子供たちが遊んでいたが、やがて「ハーフが町に来た」という噂を耳にした子供たちが、ノアに石を投げつけてきた。
ノアにとっては慣れた出来事で、抵抗もせず静かに受け流していた。
そのとき、一人の少年がノアの前に立ち、身を挺して庇う。
その少年こそ、後の相棒となる「マシロ」である。
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【マシロという少年】
マシロは町の孤児院で暮らす獣人の少年だった。
好奇心旺盛で、よくこっそり孤児院を抜け出しては町に遊びに出ていた。
彼はノアを見ても恐れず、むしろハーフの象徴であるノアの瞳を「綺麗だ」と褒めた。
それは、差別され続けてきたノアにとって初めての「肯定」の言葉だった。
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【二人の交流】
その日以降、マシロはすっかりノアに懐き、ノアが町に滞在している数日の間、毎日のように会いに行くようになる。
ノアは旅の話を聞かせたり、雷魔法を見せたりと、マシロにとって憧れの存在となっていった。
ある日、ノアは広場にてマシロが他の子供たちにいじめられている現場を目撃する。
相手は、かつてノアに石を投げた子供たちだった。
「ハーフと仲良くしている孤児院の子」として、マシロは差別の対象にされたのだ。
ノアは咄嗟に雷魔法で威嚇し、マシロを助ける。
マシロはその力を見て「すごい!かっこいい!」と目を輝かせて喜んだ。不器用なノアはどう反応すればいいか分からず照れたが、その言葉は心の奥に温かく残った。
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【別れと旅立ち】
数日後、エルトマとノアは再び旅立つ準備を整える。
町の入口で見送りに来ていたマシロは、黙って俯いたままだった。
ノアが「元気でな」とだけ言って踵を返したとき、マシロは思わず叫ぶ。
「俺も一緒に連れてって!」
孤児院にいても孤独だったマシロにとって、ノアと過ごした日々は初めての“楽しい時間”だった。
再び一人になるのが怖かったのだ。
エルトマはノアに判断を委ね、ノアは少し困った様子を見せながらも、心の中ではすでに答えを出していた。
「……勝手にしろ」
その一言にマシロは満面の笑みを浮かべ、エルトマも微笑んでマシロを受け入れる。
こうして三人は、後に定住する街へと続く長い旅を共に始めた。