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後日談②


嬉しそうな隼にため息が出る。
「視線うるさい」
「つれないなぁ、照れてる陽は可愛いねぇ」
「照れてねぇから」
隼はご機嫌にファッション雑誌見てる俺を後ろからすっぽりと包み込んでる。
されるがままになってるのも、反応するだけ面倒だからだ。
「キスくらいで調子いいよな」
「ふふ、もちろん。陽はいつも新しい顔を見せてくれるから楽しいんだよ。ほら、いまだって、すごく嫌そう」
という、隼は心底楽しいって顔してる。
満面の笑顔をされるとため息が出る。
「俺、それ呆れてる顔だからな」
何を言っても喜びそうだな、こいつ。
「隼」
「なにかな」
ニコニコする隼が憎たらしい。
少しは動揺、しろ!
振り返って、頭を引き寄せてキスを俺からする。
「…し、心臓に悪いよぉ」
耳まで真っ赤な隼がおかしくて、わらってしまったのは言わないでおこう。
やっぱり、俺はこいつが好きなんだろう。