半妖の夜叉姫【理とわ】
間違えた選択、繋がる想い【理とわ】
「ねぇ、理玖。今日は行かなくていいの?」
ふいにかけられた言葉に詰まる。
「な、なんの事ですか…りおんお嬢様?」
「だって、ねぇ?いつでも守れるようにって、とわ様を遠くから見守りたいって言ってるじゃない。だから聞いてるのよ」
まさか。りおんお嬢様にそのように悟られるまで落ちちまったか…。
「…情けねぇ…これでは本人にもいつ何を感づかれるか。少し自分と向き合うために距離を置いているんです」
嘘ではない。最近、とわ様を見るおいらの目がおかしくなっている気がする。とわ様だけがキラキラ輝いてるように見えてしまう。
本当はこれがどういうことがもう分かってるはずなのに、目を背けている。
こんな気持ちをとわ様に向けてはならない。
「なるほどね。理玖ったら、案外不器用だったのね。何でも器用にこなしてたから気づかなかったわ、恋愛には慎重になってしまうのね」
「は?」
「あなた、いくら自分で打ち消そうとしてもダメよ。向き合いなさい。それがとわ様のためにもなるわ。それに…貴方がそうやって会わないでいることが本当にとわ様のためになるのかしら。今ごろ、とわ様もモヤモヤしているんじゃないかしら」
りおんお嬢様にそう言われたことで納得してしまう。おいらだけで完結してはいけなかったかもしれない。
「それもそうかもしれやせんね。とわ様に会いに行ってまいります」
「行ってらっしゃい、とわ様によろしくね」
一礼して、ピアスの飾りを弾く。
とわ様から少し離れた場所に着くよう念じる。
りおんお嬢様に背中を押されて会いに来たけど、とわ様も同じというわけではないかもしれない。
「ねぇ、最近、理玖来なくなったよね」
とわ様!
「理玖?…あぁ、あの馴れ馴れしい男か。毎日のように見ていて私はうっとうしかったがな」
「ちょっとー、せつなそんなこと言わないでよー!わたしは心配なんだ…何かあったんじゃないかって」
やはり、妹ぎみ様には良く思われてないようですね(苦笑)
それにしてもとわ様はそんなにもおいらのことを…!あぁ、胸が!
高鳴る心臓を抑える。主様と縁を切ってから、おいら個人として存在できるようになって、それまで無かった心臓が出来てから鼓動を感じるようになり自分の気持ちがよく分かるようになってしまった。
「いつもなら呼んだら来てくれたのに…どうしてここ最近は来てくれないんだろう。わたし何かしたかな」
「忙しいのだろう。あいつにだって、仕事はあるだろう」
「そうかもしれないけど…モヤモヤするー!」
とわ様…。ピアスに手を触れようとしたが、ざわりとした嫌な気配を感じ、伸ばした手から剣を生み出す。
『ふひひひ、あれが殺生丸の娘たちだな。そいつらを殺してこそおいらに箔が付くってもんだ!!』
頭に響くような声で耳に届き、顔をゆがめる。気分が悪い!
「チッ…まったく…粋じゃねぇな!とわ様にたどり着けねぇだろうが!氏ね!!」
剣を振り下ろし、瞬殺してしまう。
獣の血の匂いに嫌悪する。そこでハッとする。
とわ様!
「ねぇ、何か変な匂いしない?」
「たしかに。妖怪か?」
姫さんたちを考慮して遠くに誘導してから始末するべきだった。おいらとしたことが。
「とわ様!!」
「あれ!理玖!わたし、探してたんだよ!」
「ええ、すいやせん、浅はかでした。おいらの心の問題が原因で。もう、こんなことは無いのでご安心を。それより、さきほど、姫さん達を狙う雑魚がいましたんでやっつけておきやした。だから醜い獣の匂いはご勘弁ください」
「やっつけたの理玖だったんだ、わたし達も妖怪の気配がちょっとしたけど、すぐ消えたから気になってたんだ」
「ええ、まぁ。とわ様、さきほどの会話きいてましたよ。おいらのこと心配してくれたんですね。おいらは嬉しかったですよ。少し、おいらと話しませんか、2人で」
とわ様には申し訳ねぇですが、妹ぎみ様がいてはしにくい話もありますからね…。
「わたしも話したいことあったんだ!せつな、ちょっと行ってくるよ!」
あっさり見送られて意外に思いながら、とわ様に付いていく。
「この辺でいいかな?」
「えぇ…あの、とわ様…」
「理玖!わたしね、理玖に会えなくて考えてたんだ。毎日のように会えてたから気づかなかったけど、離れてからわたし…気づいたんだ」
「へ…それはどういう…」
まさか、とわ様…。おいらと同じ…。
「わたし、りくのことが好きだ!離れてなかったら分からなかった、だから理玖が自分の何を思って離れたのか分からないけど、わたしは悪くなかったって思うよ!」
「とわ様…!貴女って人は…!先に言われてしまいましたね。おいらもとわ様と同じ気持ちです。愛してます」
これが本当の愛…姐さんから聞かされていた愛する気持ちがこんなにも愛おしい気持ちだったなんて。
すんなり、愛していると言葉に出来る。
「恥ずかしいことを言ったって思ったけど、理玖の方がずっと恥ずかしいこと言ってるよ…」
「とわ様…おいらはとわ様の声があればすぐに飛んできます。あ…離れ難いですが、そろそろ失礼します」
「うん、会えて嬉しかったよ、理玖!」
一礼して、ピアスを鳴らす。
移動先は森だ。
「まったく…とわ様は、本当に可愛らしい…。おいらの理性まで翻弄するんですから…」
今日ほどゆったりしたこの服に感謝したことはない。いくら同じ想いとは言え、初心なとわ様にこんな姿を見せるわけには行かない。
熱くなったソコにそっと手を伸ばした。
END
理玖目線でした。
色々、架空の追加設定ゆるしてね。
エロはやっぱダメだ(笑)
綺麗な理玖を汚せない〜共感してくれ(笑)
「ねぇ、理玖。今日は行かなくていいの?」
ふいにかけられた言葉に詰まる。
「な、なんの事ですか…りおんお嬢様?」
「だって、ねぇ?いつでも守れるようにって、とわ様を遠くから見守りたいって言ってるじゃない。だから聞いてるのよ」
まさか。りおんお嬢様にそのように悟られるまで落ちちまったか…。
「…情けねぇ…これでは本人にもいつ何を感づかれるか。少し自分と向き合うために距離を置いているんです」
嘘ではない。最近、とわ様を見るおいらの目がおかしくなっている気がする。とわ様だけがキラキラ輝いてるように見えてしまう。
本当はこれがどういうことがもう分かってるはずなのに、目を背けている。
こんな気持ちをとわ様に向けてはならない。
「なるほどね。理玖ったら、案外不器用だったのね。何でも器用にこなしてたから気づかなかったわ、恋愛には慎重になってしまうのね」
「は?」
「あなた、いくら自分で打ち消そうとしてもダメよ。向き合いなさい。それがとわ様のためにもなるわ。それに…貴方がそうやって会わないでいることが本当にとわ様のためになるのかしら。今ごろ、とわ様もモヤモヤしているんじゃないかしら」
りおんお嬢様にそう言われたことで納得してしまう。おいらだけで完結してはいけなかったかもしれない。
「それもそうかもしれやせんね。とわ様に会いに行ってまいります」
「行ってらっしゃい、とわ様によろしくね」
一礼して、ピアスの飾りを弾く。
とわ様から少し離れた場所に着くよう念じる。
りおんお嬢様に背中を押されて会いに来たけど、とわ様も同じというわけではないかもしれない。
「ねぇ、最近、理玖来なくなったよね」
とわ様!
「理玖?…あぁ、あの馴れ馴れしい男か。毎日のように見ていて私はうっとうしかったがな」
「ちょっとー、せつなそんなこと言わないでよー!わたしは心配なんだ…何かあったんじゃないかって」
やはり、妹ぎみ様には良く思われてないようですね(苦笑)
それにしてもとわ様はそんなにもおいらのことを…!あぁ、胸が!
高鳴る心臓を抑える。主様と縁を切ってから、おいら個人として存在できるようになって、それまで無かった心臓が出来てから鼓動を感じるようになり自分の気持ちがよく分かるようになってしまった。
「いつもなら呼んだら来てくれたのに…どうしてここ最近は来てくれないんだろう。わたし何かしたかな」
「忙しいのだろう。あいつにだって、仕事はあるだろう」
「そうかもしれないけど…モヤモヤするー!」
とわ様…。ピアスに手を触れようとしたが、ざわりとした嫌な気配を感じ、伸ばした手から剣を生み出す。
『ふひひひ、あれが殺生丸の娘たちだな。そいつらを殺してこそおいらに箔が付くってもんだ!!』
頭に響くような声で耳に届き、顔をゆがめる。気分が悪い!
「チッ…まったく…粋じゃねぇな!とわ様にたどり着けねぇだろうが!氏ね!!」
剣を振り下ろし、瞬殺してしまう。
獣の血の匂いに嫌悪する。そこでハッとする。
とわ様!
「ねぇ、何か変な匂いしない?」
「たしかに。妖怪か?」
姫さんたちを考慮して遠くに誘導してから始末するべきだった。おいらとしたことが。
「とわ様!!」
「あれ!理玖!わたし、探してたんだよ!」
「ええ、すいやせん、浅はかでした。おいらの心の問題が原因で。もう、こんなことは無いのでご安心を。それより、さきほど、姫さん達を狙う雑魚がいましたんでやっつけておきやした。だから醜い獣の匂いはご勘弁ください」
「やっつけたの理玖だったんだ、わたし達も妖怪の気配がちょっとしたけど、すぐ消えたから気になってたんだ」
「ええ、まぁ。とわ様、さきほどの会話きいてましたよ。おいらのこと心配してくれたんですね。おいらは嬉しかったですよ。少し、おいらと話しませんか、2人で」
とわ様には申し訳ねぇですが、妹ぎみ様がいてはしにくい話もありますからね…。
「わたしも話したいことあったんだ!せつな、ちょっと行ってくるよ!」
あっさり見送られて意外に思いながら、とわ様に付いていく。
「この辺でいいかな?」
「えぇ…あの、とわ様…」
「理玖!わたしね、理玖に会えなくて考えてたんだ。毎日のように会えてたから気づかなかったけど、離れてからわたし…気づいたんだ」
「へ…それはどういう…」
まさか、とわ様…。おいらと同じ…。
「わたし、りくのことが好きだ!離れてなかったら分からなかった、だから理玖が自分の何を思って離れたのか分からないけど、わたしは悪くなかったって思うよ!」
「とわ様…!貴女って人は…!先に言われてしまいましたね。おいらもとわ様と同じ気持ちです。愛してます」
これが本当の愛…姐さんから聞かされていた愛する気持ちがこんなにも愛おしい気持ちだったなんて。
すんなり、愛していると言葉に出来る。
「恥ずかしいことを言ったって思ったけど、理玖の方がずっと恥ずかしいこと言ってるよ…」
「とわ様…おいらはとわ様の声があればすぐに飛んできます。あ…離れ難いですが、そろそろ失礼します」
「うん、会えて嬉しかったよ、理玖!」
一礼して、ピアスを鳴らす。
移動先は森だ。
「まったく…とわ様は、本当に可愛らしい…。おいらの理性まで翻弄するんですから…」
今日ほどゆったりしたこの服に感謝したことはない。いくら同じ想いとは言え、初心なとわ様にこんな姿を見せるわけには行かない。
熱くなったソコにそっと手を伸ばした。
END
理玖目線でした。
色々、架空の追加設定ゆるしてね。
エロはやっぱダメだ(笑)
綺麗な理玖を汚せない〜共感してくれ(笑)
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