#1 幻想御手編×学園都市編
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
放課後。
ビルの屋上で累は、美琴たちの話を聞いていた。
普通はビルの屋上から真下の美琴たちの話は聞こえない。
けれど、普通ではない方法で聞いているのだ。
能力でも魔術でもない。
この世界の何枚もの異質な次元の膜を構築して使ったチカラの一種。
魔術師たちが言う『位相』も含まれる。
累「カルマ。連続虚空爆破事件について、何か分かったことはあったかい?」
美琴たちに視線を逸らすことなく、何かに話しかける。
その瞬間、累の影から20代前半くらいの男性…カルマが跪きながら現れ、問いに答えた。
カルマ「はい。結論から伝えます。介旅初矢(かいたびはつや)という男子生徒が風紀委員(ジャッジメント)を狙っての犯行です」
累「介旅初矢…どうやって調べ…と言っても想像がつくよ」
カルマたち……いや、『イネフェイブル』の情報網を使ったのだろう。
イネフェイブルは複雑で、正確には『ペトリコール』に所属する『オホ』部隊を動かした。ってところかな…。
累「まあ、『オホ』部隊に任せても問題ないね」
カルマ「はい。それに『幻想御手(レベルアッパー)』に手を出すような部隊ではありません」
累「『オホ』部隊はそうだろうね。だけど、『オホ』部隊の部下は?」
カルマ「見つけ次第、クオーレに報告します」
累「そうしてくれると助かるよ。それで話に戻るけど、どんな指示をしたんだい?」
カルマ「はい。『オホ』部隊の部下に、『El que tiene boca se equivoca.』を観察し、その生徒のあらゆる情報を捜索。それだけではなく、ぬいぐるみや子供向けの商品が置いてある、ゲーセンや雑貨店などを中心にカメラをハッキングしました」
累「ふーん……そうか。それで―———介旅初矢はどうしてこの犯行をしたんだい?」
カルマ「介旅初矢は、イジメや不良に絡まれる生活を送っており、自分が被害に遭うのは、対応が遅い風紀委員(ジャッジメント)が原因だと…」
累「なるほど。逆恨みということか…あ、もしかして、あの男の人?」
カルマ「……すみません累様、私には見えません。」
そうだった。普通はこんな場所からじゃ見えないんだ。謝りながらカルマのフースに干渉し、男性の姿だけを見せた。
カルマ「…‼累様。『オホ』部隊の調べた人物と一致します。」
累「そうか……」
カルマ「はい。間違いはありません。…どう動きますか?」
累「…これから美琴さんたち、セブンスミストに向かっているんだけど…その後ろをついて来ているようにしか見えないんだよ。」
しかもぬいぐるみを抱えながら。
犯人…介旅初矢が風紀委員(ジャッジメント)を狙っているとなると、美琴さんたち3人の中で風紀委員(ジャッジメント)に所属をしているのは初春さんだけだと思う。
もう一人は初春さんの親友、佐天さんは風紀委員(ジャッジメント)には所属していないと思われる…理由は腕章を着けていないから。
それに風紀委員(ジャッジメント)だとわかる物は腕章しかない。
介旅初矢は腕章を見て、風紀委員(ジャッジメント)であるかどうかでターゲットにしているという考えが正しければ、間違いなく初春さんを狙っているのだろう。
でも、累は動くことに躊躇っている。その理由はお兄さんがいるからだ。
累「…知り合いのお兄さんもセブンスミストの中にいるんだよね…」
カルマ「もしかして、幻想殺し(イマジンブレイカー)の……」
累「そっ。でもどうするか…」
うーん…と悩む。
助けるのは簡単だ。
だけど、あのお兄さんが来ている。
あのお兄さん…上条当麻。
お兄さんは何故か、幼女の案内をするためにセブンスミストに入ったのだ。
累「よし。」
カルマ「何か策があるのですか」
累は頷き、カルマに「それじゃ行ってくる」と言い、セブンスミストに向かった。
ビルの屋上で累は、美琴たちの話を聞いていた。
普通はビルの屋上から真下の美琴たちの話は聞こえない。
けれど、普通ではない方法で聞いているのだ。
能力でも魔術でもない。
この世界の何枚もの異質な次元の膜を構築して使ったチカラの一種。
魔術師たちが言う『位相』も含まれる。
累「カルマ。連続虚空爆破事件について、何か分かったことはあったかい?」
美琴たちに視線を逸らすことなく、何かに話しかける。
その瞬間、累の影から20代前半くらいの男性…カルマが跪きながら現れ、問いに答えた。
カルマ「はい。結論から伝えます。介旅初矢(かいたびはつや)という男子生徒が風紀委員(ジャッジメント)を狙っての犯行です」
累「介旅初矢…どうやって調べ…と言っても想像がつくよ」
カルマたち……いや、『イネフェイブル』の情報網を使ったのだろう。
イネフェイブルは複雑で、正確には『ペトリコール』に所属する『オホ』部隊を動かした。ってところかな…。
累「まあ、『オホ』部隊に任せても問題ないね」
カルマ「はい。それに『幻想御手(レベルアッパー)』に手を出すような部隊ではありません」
累「『オホ』部隊はそうだろうね。だけど、『オホ』部隊の部下は?」
カルマ「見つけ次第、クオーレに報告します」
累「そうしてくれると助かるよ。それで話に戻るけど、どんな指示をしたんだい?」
カルマ「はい。『オホ』部隊の部下に、『El que tiene boca se equivoca.』を観察し、その生徒のあらゆる情報を捜索。それだけではなく、ぬいぐるみや子供向けの商品が置いてある、ゲーセンや雑貨店などを中心にカメラをハッキングしました」
累「ふーん……そうか。それで―———介旅初矢はどうしてこの犯行をしたんだい?」
カルマ「介旅初矢は、イジメや不良に絡まれる生活を送っており、自分が被害に遭うのは、対応が遅い風紀委員(ジャッジメント)が原因だと…」
累「なるほど。逆恨みということか…あ、もしかして、あの男の人?」
カルマ「……すみません累様、私には見えません。」
そうだった。普通はこんな場所からじゃ見えないんだ。謝りながらカルマのフースに干渉し、男性の姿だけを見せた。
カルマ「…‼累様。『オホ』部隊の調べた人物と一致します。」
累「そうか……」
カルマ「はい。間違いはありません。…どう動きますか?」
累「…これから美琴さんたち、セブンスミストに向かっているんだけど…その後ろをついて来ているようにしか見えないんだよ。」
しかもぬいぐるみを抱えながら。
犯人…介旅初矢が風紀委員(ジャッジメント)を狙っているとなると、美琴さんたち3人の中で風紀委員(ジャッジメント)に所属をしているのは初春さんだけだと思う。
もう一人は初春さんの親友、佐天さんは風紀委員(ジャッジメント)には所属していないと思われる…理由は腕章を着けていないから。
それに風紀委員(ジャッジメント)だとわかる物は腕章しかない。
介旅初矢は腕章を見て、風紀委員(ジャッジメント)であるかどうかでターゲットにしているという考えが正しければ、間違いなく初春さんを狙っているのだろう。
でも、累は動くことに躊躇っている。その理由はお兄さんがいるからだ。
累「…知り合いのお兄さんもセブンスミストの中にいるんだよね…」
カルマ「もしかして、幻想殺し(イマジンブレイカー)の……」
累「そっ。でもどうするか…」
うーん…と悩む。
助けるのは簡単だ。
だけど、あのお兄さんが来ている。
あのお兄さん…上条当麻。
お兄さんは何故か、幼女の案内をするためにセブンスミストに入ったのだ。
累「よし。」
カルマ「何か策があるのですか」
累は頷き、カルマに「それじゃ行ってくる」と言い、セブンスミストに向かった。