ドレスコードと夜の海

3人の気が早々に合い、しばらく談笑していると、広いフロアの向こうから罵声が聞こえた。

「おら!料理はどこだ!早く出せ、コラァっ!!」

ザワザワするフロア。

「ゼブラだ、、あいつぅ、、、」

すぐに気がついたトリコとココが苦笑いを浮かべ、サニーが頭を抱えて呆れた顔をした。

「す、すぐにご案内しますので、こちらでドリンクを、、っ」

メイドが血相を変えてこちらに案内する。

カウンターの1席にドカッと座り、全てのドリンクをオーダーしようとする珍しく正装したゼブラ。

「こら!こういうところは、だいたい1人1杯だろっ」

ミーアがそれに気が付いて声をかけた。

「あ?」

ギロリとミーアを睨んで、しばらく膠着状態が続いたあと。

「誰だ?てめぇ」

とゼブラが口を開いた。

「んんっ!?」
ミーアが呆気にとられた顔をする。
そして、すぐ、気を取り直した。
「ほぉ、、?よく行く定食屋の店主の顔も忘れたのか?お前の脳みそはアリか!!アリ以下かっ!!」

「んだとコラ!、、、ん?、、お前、、、、、ミーアか?なんでてめぇがここにいるんだよ」

カチンときたゼブラが振り向きざまにミーアの顔をまじまじと見て、やっと気がついた。

「前にも話したろ。小松に頼まれて応援に行った、ここの娘さんの結婚披露宴の事。今日はその時携わったスタッフへのお礼が目的のパーティなんだよ。招待されたの!お前もそれを知ってて来たんじゃないのかよ」

「知らね。トリコが美味いもんが食えるっつーから来ただけだ。、、つーか、お前なんだその格好。誰かと思った」
「それを言うならお前もだろっ」
「入り口で勝手に着替えさせられたんだよ、うるせーな」
そういってそっぽを向く。
「相変わらずだな、、ったく。襟、曲がってんぞ」

そう言うと、無理やりグイッと身なりを整えてやるミーア。
「触んじゃねぇ」
と言いつつも、抵抗はしないゼブラ。

その光景を離れてみていた、陽輝は
「サニーさんが言ってた通り!ミーアさんとゼブラさん、いい感じだ!!要観察っっ!!キャーッ」
と1人でワクワク、テンションを上げ、
リンは、
「え!?何あれ、、!めっちゃいい感じだし!!トリコ知ってた!?てか、あれ、ほんとにゼブラ!?」
と盛り上がっていた。

そうしている内に、会場が開き、ゆっくりと客が更に広いホールへ流れ込んでいく。

数々の料理が並び、各々で好きなものを選び、食していく。

ミーアもせっかく来たのだから、と陽輝とすぐに仲良くなったリンと料理を頬張って、楽しんでいた。



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