その娘、慌て者につき。

カランッ

空のパフェグラスにスプーンが踊る。

「ふぅぅ、、おいしかったぁぁ、、、ご馳走様でした!」

陽輝が大きく出たお腹を擦りながら柔和な表情で、手を合わせた。

「どうだった?」

「はい!とっってもおいしかったです!」
口元にクリームをつけて笑う陽輝。

「それそれ、その笑顔!」

「え!?」

「美味しいもの食べると、その瞬間、悩んだこととか、落ち込んだ出来事とか、忘れることができるだろ?」

「、、はい、、っ」

「陽輝は、誰にも劣ったりなんかしてねぇよ。多分、普段はおっちょこちょいなんだろうけど、仕事はきっちりこなすやつ、なんじゃないか?」

その通りだと言わんばかりにサニーが頷く。

「誰しも、得手不得手ってあんだよ。私は料理や捕獲はできるけど、計算や細かいことが苦手だし。陽輝は、言わばその逆ってだけだろ?出来ないことを悲観するんじゃなくて、出来ることに胸を張れ!」

「、、ミーアさん、、、っはい!!ありがとうございます!」
陽輝はどこかスッキリとした笑顔で答えた。
サニーも少しほっとしたような、呆れたような微笑みで陽輝を見つめていた。
、、、、


「、、、陽輝、そろそろ行くか」

サニーが飲み終えたティーカップを静かに置いて腰を上げた。

「あっ、はい!!、、ぅ、うわっっ!!」
陽輝もそれに続いて席を立つ。

その瞬間、椅子に躓きよろける。

「あぶなっ、、!」

その瞬間、サニーの髪がザワリと動いて陽輝を支えた。

「なにやってんだよ、、ったく」

そっぽは、向いているが、優しく陽輝の体勢を建て直してやるサニー。

「ありがとうございます!サニーさん!」
その後ろから嬉しそうに抱きつく陽輝。

「やめ、、っ!離れろ!鬱陶しいっ」

そのやり取りを見ていたミーアが一言。

「お前ら、付き合ってんの?」


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