その娘、慌て者につき。

「ミーアさーん!できましたー!」

数分後、計算を終えた陽輝が紙を持ってミーアの元に来た。

「早かったなぁ!私、こういうの苦手でめちゃくちゃ時間かかんのに、、、すげぇな、、得意なのか?」

「えぇ、、まぁ、、こんな事くらいしか取り柄がないので、、、」

遠慮がちに下を向く。

「何言ってんだよ!"こんな事"じゃないだろ!すごい事じゃねぇか!」

!!
ミーアの偽りのない真っ直ぐな言葉が心に深く突き刺さる。

「あっ、やば!開店時間だ!!陽輝!サニー呼んでこい!多分近くにいるはずだ!店開けるぞー!!」

ミーアは、時計を見るやいなや、慌ててフロアの扉へと走った。

「すごい事、、か、、ふふっ」
ミーアに言われた言葉が陽輝の心に何度も暖かく響いた。

、、、

「いらっしゃい!」
表で既に待っていた客が数人、店内へと滑り込んでくる。直ぐに10食終わってしまいそうな勢いだった。

「俺、一番?」
嬉しそうにミーアに尋ねる客。

「残念!3番目だ!」
ニカッと笑って見せる。

「えー、、まじかよぉ、一番狙ってきたのにぃ、、ん?でも、客、いないけど、、、」

キョロキョロと店内を見回す。

その時、扉が開いて陽輝が飛び込んできた。
「サニーさん連れてきましたぁ!、、うわっっ」
「あぶねっ、、間に合わね、、っ!!」
バターンっ

「だ、大丈夫か!?思いっきり顔から行ったぞ、、」
ミーアが陽輝に駆け寄る。

「いててて、、、」
鼻を赤くしながらゆっくりと立ち上がる陽輝。

「おま、、なにやってんだよ、、」

「え、へへへ、、す、すいません、、」

サニーが呆れた顔で陽輝を見て、手を貸してやった。







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