星空のダンス

「約束だぞ!」

「安心しろ、絶対破らねぇよ」

「絶対だからな!」

「わかったって言ってるだろ!しつけーな!」

、、、、

「、、、やっぱ少し冷えてきたな、、、ちょっと、、そっち行っていい?」

「、、、好きにしろ」

ゼブラにぴったり寄り添うように座り直すミーア。

季節は冬。
夜空は綺麗だが、やはり、その分よく冷える。
「やっぱ、ゼブラのでかい体は風よけになるな~イヒヒッ」
「ふざけんなっっ離れろっ」
「やだよっ、また、風邪ひくだろっ」

、、、
はぅっ

白い息を大きく吐く。

「ねぇ、、」
薪をくべるゼブラを呼ぶ。

「あ?」

「こないだ言ってた、、変な感情、って、、あれ、なんだったんだ?」


「はぁ、、、今度は何を聞いてくるかと思えば、、、知らねぇよ、俺もわかんねぇままだ」

「なんだそれ、、まぁいいや、、、」

少しの沈黙の後。
「また、定食、食べに来いよ」
と優しい口調でミーアが言う。

「、、、次、行ったら礼にサービスしてくれるんだろ?5品だっけか」

「3品だよっ勝手に増やすなっ」

「まぁ、、楽しみにしといてやるよ、、、」

「へへ!、、、ふぁぁ。なーんか、、、眠くなってきたなぁ、、」


「、、、店に帰らなくていいのか?」

「うん、いい。てか、お前が勝手に連れてきて、帰らせてくれなかったんだろっ、、ま、お陰で綺麗な星空も見れたし、少し肩の力も抜けたし。店のことは明日からどうするか、考えるよ。今日はもう寝るー、、、なんか、色々あって疲れたぁ、、、」

「、、、、」

しばらく続いた沈黙ののち、ミーアの寝息が小さく聞こえてきた。

すぅ、、すぅ、、

パチパチと燃える炎が傍で寝るミーアをオレンジ色に染める。

「、、、美味くなけりゃ、毎度毎度店に行かねぇっつーんだよ、ほんっと、鈍いやつだな、、、はっきり言わねぇと分かんねぇのかよ、、めんどくせぇ、、」


寝たことを確認して小さく愚痴るゼブラ。

「、、、、」

無意識にミーアの形の良い頭をスルリとひと撫でした。

ミーアの無防備な姿を見ていると、訳もなく触れたくなるのは、何故なのか。
胸の奥の方で得体の知れない感情が渦巻くのは何なのか。

一晩だけではその答えは見つからなかった。
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