風邪と看病

「これがなんなのか、俺にも分からねぇ」

「もしかして、、、他にも私、なんかした?」

恐る恐るミーアが問う。

「、、、いや。そんなんじゃねぇ。もっと、別の得体の知れねぇ何かだ。今はそれしか言えねぇ」

ミーアの表情も、不安の色があらわれていた。


「、、、とにかく、もう熱が下がったのなら俺は行く。」

「あっ、おい!!」
そう言って、扉を閉めた。

「、、あいつ、何、柄にもなく泣きそうな顔してんだよ、もっといつもみたいに強気で言い返してこいよ、、ほんっと調子狂うな、、、あー、、くそっ、、腹減った、、、」

、、、、

ゼブラが出ていってからしばらくボーッとしていたが、粥のことを思い出して厨房へと向かうミーア。

「、、、変な感情って、なんだ?まだちゃんと礼してなかったのに、、やっぱり、引っぱたいたこと、怒ってんのかな、、、」

コンロにかけた鍋の中の粥がコトコトと音を出して煮え始める。

背中に感じる初めてに等しい人の温もりが、まだ、残っていた。
思い出した途端、顔が耳まで熱くなる。

この心拍数の速さは、ぶり返した熱によるものか、もしくは、他によるものなのか、ミーアにはまだ、分からなかった。




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