風邪と看病

「おい!」

「はぁ、、はぁ、、、ん?なに?今、誰か来てた?」

とろんとしたほとんど開いていない目でゼブラを見る。小松が来たことに気が付いていなかった。

「ここにあったかくなるもん、あんのか?」

「あ、、あったかくなるもの、、?フロアのヒーターならあるけど、、ゴホッゴホッ、、」

「それは、ここに持ってこれんのか?」

「、、、いや、フロアのみで使えるやつ、、」

「使えねーじゃねーか!他には!?」

「、、、、ゴホッゴホッ、、、寒い、、っ」

体を丸め、また、ガタガタと震え出すミーア。

「おい!!答えろ!くそ!ぶっ殺すぞ!」

「、、ほ、他には?、、、んー、、、、」

意識が飛びそうになる。

「んだよ!くっそ、どうすりゃいい!?おい!起きろ!」

反応があまり無くなって来ていることに少し焦るゼブラ。

近づいて、起こそうと体をゆする。

ガシッ

「!!!」

無意識にミーアの冷たい手がゼブラの手を取った。
苦しそうだった表情が、少しだけ柔らかくなる。

「離せ!コラ!クソッ」

「、、、あっ、、たかい、、、」
すり、、、っ

ゾクッ
「!?」

その握ったゼブラの手を頬にこすりつけてそう呟いた。
そのあとに押し寄せるさっきと同じ謎の感情。

「、、、、」

ミーアは意識が朦朧とする中で、何かあたたかいものに触れて、よく眠れそうだと思った。

「この、あったかいの、なんだろ、、、ブランケットかな、、これで、体を包んだら、きっと、もっとあったかいかも、、」

「ふざけんな!!」

思わず声を荒らげるゼブラ。
しかし、実際、自分の手の平の温もりでミーアが落ち着いている。

、、、、
、、、、
、、、、

「、、、はぁ、くそっ、、、、。どうなっても知らねーぞ、、、」

しばらく考えた後、これしかないと、覚悟してミーアの寝るベッドに潜り込んだ。
ゆっくりとミーアの体を包むように後ろから抱きしめる。
放って出ていくことも出来たはず。
ミーア以外の者なら、おそらくそうしていたであろう。
ゼブラ自身もこの行動にまだ理解ができずにいた。

「ほんっと、ちいせぇな、、潰しそうだぜ」
すっぽりと自分の中におさまる小さなミーアの体を気を使いながら、でも、不器用にぎゅっと、抱え込んだ。



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