風邪と看病

ばんっ!!!
「小僧!!ちょうどいい所にきた!!ちょっと来い!!」

「えっ!?あっ、ちょっ!?ゼブラさん!?」

開けるやいなや、小松をミーアのところまでつれていく。

「こいつ、どうなってんだ?小僧ならわかるだろ」

目の前には、力無くベッドに横たわり、苦しそうに息をするミーアがいた。

「僕、ホテルのシェフの二人にミーアさんが体調崩してるって聞いて、きっと、作るのも辛いだろうと思って、お粥を作って持ってきたんです。ゼブラさん、いたんですね、だから、あの2人、何かに怯えていたのかな、、?」

「さっき来た2人か、、」

「これは、完全に風邪ですね、、薬も持ってきました!今、すごく震えてるから、とにかく暖かくして、汗をかいた方がいいですね!」

「、、、、小僧、お前がやれ」

こちらに粥と薬を渡してくる小松にゼブラが突っぱねる。

「え!?あ、いや、僕、これからすぐ、トリコさんのところに行かなきゃいけなくて!なので、ゼブラさんが診てあげてください!」

ぐいっと、ゼブラに押し戻す。

「っな!?なんで俺が!!」

「その為にここにいたんじゃないんですか!?」

「ぐっ、、、」

他にここにいた理由が思いつかなくて、言い返す言葉が出てこない。

「じゃ、僕行きますから!あと、お願いしますね!!すぐにあったかくしてあげて、汗をかかせてください!そしたら、すぐ熱は下がりますから!」

「あっ、おいコラ!小僧!待て!!」

パタン。

、、、、

「、、、くそっ、ほんとに行きやがった、、っあっためるったって、どうすりゃいいんだよ、、っ」

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