風邪と看病

しばらく寝ていたが寒気と鼻水と頭痛がおさまらない。

「きっつい、、」

思わず声に出てしまう。

「、、、ねぇ!」

「なんだよ!」

「お腹、すいたぁ、、、」

布団の中から不機嫌な声がする。

「さっきの肉食えばいいだろ!うるせぇな!だいたい、俺はいつまでここにいればいいんだよっ!?」

「体調悪いのに肉なんか食えるか!!こういう時は、お粥とか!うどんとかだろ!!、、、っ」

「だったらてめぇで作れ!!俺ァもう行くぞ!!」

「、、、」

「おい、何とか言え!!」

「、、、」

「おい、どうし、、っ」
布団を乱暴にめくると、苦しそうに顔をゆがめたミーアがいた。
息も荒く、顔色が悪い。

「チッ、なんだよ、めんどくせぇな、っとに、、」

「うぅ、、、っ」

ミーアが弱々しく、小さな声で何かを呟く。

「あ?聞こえねぇよ、なんだ?はっきり言え!」

「さ、、寒い、、っっ」

小さな体がガタガタ震え出す。

「、、、もっと着るもの持ってくるか?」

、、、、

バサバサバサっ

「おら、これでどうだ!」

乱暴に布やきれを手当り次第持ってきて、布団を埋め尽くす。

「お、、重い、、、死ぬ、、ぅ、、」

青い顔でもがくミーア。

「くそっ、、どうしたらいいんだよ!!!」

その時、表で声がした。

「ミーアさーん!!」

「小僧!?」


6/11ページ
スキ