「はい、お待たせ」

ミーアが出来たての食事を目の前に置くや否や、すぐにかきこもうと箸を持った。

「いただきますくらい言えよっ」

「ふんっ」

、、、

、、、

どれくらい経っただろうか、まだ食事を続けるゼブラが声を上げた。

「なんだよっジロジロ見んじゃねぇっ鬱陶しい!」

しかし、ミーアは平然と返した。
「あんたが最後の客だからなー。それに、そんだけ美味そうに食ってくれてるの見てたら、嬉しくて。へへっ」

「調子に乗ってんじゃねーぞ。腹が減ったから来てやっただけだ。腹に入りゃなんでもいいんだよ」
そう言って大きな口で肉の塊をペロリと平らげる。

「ふーん。けど、私の料理がまずけりゃいくら腹減ってたって来ないだろ?トリコも言ってたし。あんたの事だから、自分で捕獲して食えるしな?わざわざ来るって事はそういう事だろ?」

勝ち誇ったような顔でゼブラを見た。

「んぐっ、、、お前、、、俺が怖くねぇのかよ」

「怖い?なんで?」
空になったグラスに水を注ぎながらきょとんとした顔で問う。そして、続けた。

「、、私が作るご飯をそうやって美味しそうに食ってくれるなら、刑務所に入ってたとか、顔が怖いとか、四天王とか、金持ちとかそうじゃないとか、一切関係ねぇんだよ。私の店の客の1人、ただそれだけ。その客にご飯を提供するのが私の仕事だからな!」

そう言ってニカッと笑って見せた。
そのミーアの笑顔にまるで、太陽の光でも浴びたかのようにゼブラは思わず目を細めてしまった。

「あ、マナーが悪いといくらお前でも容赦なく怒って追い出すぞ!この店は私が守っていかなくちゃいけないんだからな!絶対この店で喧嘩するなよ!」

「、、ふんっ、、、知るかよ。
、、次も来てやるから、もっとうまいもん、出せよ」

そう言い残して去っていった。

「食うの早、、もういっちまった、、、ったく、素直に美味いって言えばいいのに。次は絶対美味いって言わせて見せるからな!」

そう言ってまた、激しく閉まるドアを見て笑った。



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