風邪と看病

ブランケットを纏い、扉を開ける。

「悪いが今日はもうおしまいなんだけど、、、ん?お前らは、、」

いつか、小松の働くホテルで悪態をついてきたあの例の2人組が立っていた。

「姐さん!!お久しぶりです!!」

「姐さんって言うなってば!!」

「今日、、もう、終わったんすか?」

「うん、悪いな、、また来てくれ、ケホッケホッ」

額に冷たいシート、マスクで顔を隠して、鼻声。

「姐さん、もしかして、、体調悪いんすか!?」

それに気がついて声をあげる男。

「まぁ、そんなところだ。悪いな。あ、、、そうだ、ちょっと待ってろ」

そう言ってミーアは厨房へと姿を消した。

その代わりに現れたのがゼブラだった。

「!!!し、四天王ゼブラ!!な、なんでここに!?」

恐怖におののく顔で硬直し、動けなくなる。

「よぉ、、てめぇら、ミーアに随分と調子乗ったこと言ったらしいな?」

ニヤリと笑い、拳をならす。

「ひぃぃっっ」

「コラ、怖がらせんな」
厨房から戻ってきたミーアが意味もなく脅そうとするゼブラをパシンとはたく。

「これ、良かったら持ってってくれ。せっかく来てくれたのに、悪かったからな」

そう言って簡単に詰めた弁当箱を2つ、渡した。

「い、いいんすか!?ありがとうございます!!」

「次来た時はサービスするよ、気をつけて帰れよ、ゴホッゴホッ」

「姐さんこそ、お大事にしてください!!失礼します!!」

パタン。

「、、、ったく、、なんで出てきた?」
赤い顔で半ば呆れながら睨みあげる。

「なんとなく。暇つぶしだ」

ヘラヘラと笑うゼブラに、はぁ、と頭を抱えてベッドへと戻った。

、、、

「なんで、姐さんの店にあの四天王のゼブラがいたんだ?」

「し、知るかよっ、まじ、殺されるかと思ったぜ、、」

帰り道、大事そうに弁当箱を抱えながら会話をする。
「一応、小松シェフに言っとくか」

「そうだな!」




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