雨の日の暇つぶし

空になった皿を片付けて、フロアに戻る頃にはすっかり雨は止んでいた。

雨音のないフロアはとても静か。
エプロンで手を拭きながら戻ってきたミーアは、いつかのようにテーブルに肘をついて目を閉じるゼブラを見つけた。
「ゼブラ、、?寝てんのか?」

近づいて様子を伺う。

「腹いっぱいで眠たくなるとか、、子供かよ、ふふっ」

そう言って奥からブランケットを出して、静かに掛けた。

、、、、

1時間後。
「、、、いつの間にか、眠っちまった、、、ん?」

目が覚めたゼブラは、自分にかけられたブランケットと、向かいの椅子に座り、うつ伏せて眠るミーアに気が付いた。

とても静かなフロアにすぅすぅとミーアの寝息が聞こえてくる。
「、、、、ほんっと、、ちいせぇな、、」
その無防備な姿をじっと見つめて、ほんの少し、無意識にミーアの髪を撫でていた。


「、、、そろそろ行くか、、雨も止んだし、、、もう、暇つぶしの相手はいらねぇだろ」

ゆっくりと腰を上げ、扉へと向かう。

自分に掛けてくれていたブランケットを今度はミーアに少し乱暴に掛けてやる。

静かに扉を開けると、そのまま出ていった。

「、、今日も全部、、うまかったぜ」

扉を閉めた向こう側で小さく呟いたゼブラの声は、眠っていたミーアには、当然聞こえていなかった。





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