雨の日の暇つぶし

、、、、
珍しく饒舌に話すゼブラが珍しくて、そして、話し相手がいた事が嬉しくて、時々、喧嘩になりながら、時々、2人でお腹抱えて笑いながら、時間は過ぎていった。

「、、あ、もうこんな時間か。外が雨でずっと暗かったから分かんなかったわ。結局ずっと降ってたなー。」

フロアの時計を見上げて椅子から腰を上げるミーア。

「ゼブラ。どうする?」

「あ?何がだよ」

急に名前を呼ばれて思わず返事をする。

「夕飯!!食ってく?」

窓の外に目をやる。
まだ止まない雨。
腹が減っていたのにも気付かないくらい、ミーアと話に夢中になっていた。

「、、、、食ってやってもいいぞ」
静かに返答する。

「素直に食うって言えよ、、で?何が食べたい?」

「なんでもいい、、、だが、うまいもん作れよ」

「なんでもいい、が1番困るんだけど。ていうか!私が作る料理は全部うまいんだよっ、料金取るぞっばーか!」

「けっ、ふざけんなっ」

「絶対うまいって言わせてやるからちょっと待ってろ!!」

エプロンを手に取って、厨房に向かいながらゼブラにベェッと舌を出していくミーア。

「、、だから、なんでもいいっつってんだよ、気付けよバカが」

、、、

雨の音とともに、厨房から包丁の軽快なリズムが聞こえてくる。

鍋を火にかける音。

野菜を炒める音。

肉を焼く音。

そして、ミーアのご機嫌な鼻歌。

全部、ゼブラの耳が拾っていく。

徐々に雨で湿気たフロアにいい匂いが立ち込めてくる。腹の虫が鳴き出した。

ぐるる、、ぎゅぅぅ、、


少しづつ出来上がった料理をテーブルに並べていく。

「もうすぐ全部揃うからな!」

そう言ってまた、厨房へと慌ただしく戻っていく。

、、、もぐっ

ゼブラは無意識に目の前の料理を摘んで口に運んだ。

「こらっ」

バシッ

つまみ食いを発見したミーアがゼブラの頭をはたく。

もぐもぐ、、、

恐らく普通の人間なら少し痛かったはずのミーアのシッペは、案の定ゼブラには効いていなかった。












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