雨の日の暇つぶし

「まさか、、お前っ、また、その地獄耳で私の独り言盗み聞きしたな!?」

ヘラヘラと笑うゼブラに渡そうと思って持っていたタオルを投げつけて、プリプリと厨房へと、向かっていってしまった。

「、、んだよ。暇っつーから来てやったのによ、、」

小さく呟いて、濡れた髪をタオルでゴシゴシと拭きながら降りしきる雨を窓の外から伺う。

、、、、
「迂闊に変なこと言えねぇなっ!ったく!、、でもまぁ、ほんとに暇だったし、、結果オーライか、、よーし!うまいもん作るぞー!」

、、、、

「はーい、お待たせ!」

「おせぇーぞ」

ムカッ
「そりゃ、悪かったなっ」

ガツガツっ
もぐもぐ、ずるるっ
ごくんっ

「いただきます、くらい言えよー」

「相変わらずうるせーな。鬱陶しいんだよ、ジロジロみんじゃねぇ」

抵抗するゼブラに相変わらず臆することなく、

「暇なんだから、別にいいだろっ」

負けじと言い返すミーア。

「、、にしても客こないなぁ、、これだから、雨の日は嫌なんだよ、、」

「そりゃ、くるわけがねぇよ」

魚の骨をガリガリ言わせながらミーアの独り言に答える。

「へ、なんで?」

「表の看板、CLOSEにかえた」

「はぁ!?ばかっ!なんでそんな事すんだよっっまだ終わってねんだぞ!」

思わず席を立ち上がる。

「さっきも言ったろ。残りの定食全部俺が食うって。おら、食べ終わったぞ、次持ってこい」
勝ち誇ったように空になった食器をミーアに突き出した。

「、、、さっきの、ホントだったのかよ、、っ」

「俺は嘘は嫌いなんだよ。つくのも、つかれるのも。全部食うって言ったら食う。分かったら次、早く持ってこい」

「勝手に決めんなっ、、、ん、まぁ、どっちにしろ、この雨で10食終わるかどうかもわかんなかったし、全部食ってくれるなら、ま、いっか!ちょっと待ってろー!」

切り替えてウキウキと厨房に向かうミーアの後ろ姿をグラスの水を飲みながら眺めていた。










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