サンタと星の夜
「お前、酒、苦手なのに、よくこれにしようと思ったな」
「料理はいつも出てるし、持つものやアクセサリーもお前に合うものがわかんねぇしさ、、あとは酒しか思いつかなくて、、」
照れくさそうに視線を落としながらミーアが答えた。
意志をしっかり持ってねぇとアルコールのせいで体が勝手に動いてしまいそうだ。
ミーアの細い腕を引いて、体を手繰り寄せたくなる。
もちろんだが、そんなことはできねぇ。
わかってる。
最近、ミーアと会うと、理性ってやつと戦ってばっかだな、俺。
情けねぇ、、、。
けど、今日は絶対酒には呑まれるな。
酔っ払って手を出すなんてこと、絶対にあってはならねぇ。
それだけをしっかり頭と胸に刻んで酒を飲んだ。
ぐっと飲んで空のグラスを下ろすと、ミーアが嬉しそうに次をついでくる。
グラスに注がれたブランデーがキラキラと波打っている。
ゼブラは星が反射しているのかと空を見た。
つられてミーアも空を見た。
「!!、、わぁっ、、、相変わらずここは星がよく見えるなぁ、、」
白い息がふわりと舞ってすぐ消えた。
空には満天の星。
イルミネーションのようにキラキラと煌めいていた。
「、、、お前は、俺にせがまないのか?」
「何を?」
意味の分からない質問をされてキョトンとした顔でゼブラを見た。
「まぁ、、他の奴らから色々もらってたもんな。別に俺からはいらねぇか」
小さな声で呟くゼブラにミーアがニコッとして指で空をさした。
「ゼブラからのプレゼントは、これだろ?」
「分かってたのか?」
「分かるよ、何年の付き合いだと思ってんだ。お前が物を送るタイプかよ」
ミーアはクスクスと笑いながらゼブラの持つ空のグラスに酒をついだ。
「いつも、何かあるとここに連れてきてくれただろ?今日もここに来た時点でそうだろうなって思ってたよ。私、この場所好きだからさ」
ゼブラの手には酒のグラス。
ミーアは熱いコーヒーを持ってきたコップに注いだ。
「、、特別感、なくて悪かったな」
「いや、むしろこういうのが嬉しいんだよ、、、ヤマトや他の客から貰ったものも、ほんとに嬉しかったよ。でも形のあるプレゼントってさ、いつか無くしたり壊れたり、失ってしまうだろ、、けどさ、こういうのって、ずっっと記憶に残る、、物だって貰って嬉しいって記憶には残るけど、その分無くしてしまった時の悲しみってのが深いからな、、だから、、ありがとな」
ズズッとコーヒーをすすって、また、夜空を見あげた。
「何度見ても、、、いつ見てもこの星空は綺麗だなぁ、、今日のこともまた、、思い出す日が来るんだろうなぁ、、、」
その横顔は、今まで見てきたどの横顔よりも綺麗だと思った。
そう思っただけなのに。
もう、ほぼ無意識だった。
ぐぃっ
ゼブラがミーアの冷たくなった細い腕を引いた。
「ぇ」
バシャッ
持っていたコーヒーが落ちて零れる。
「、、、ゼ、ゼブラ?」
やってしまった。
気が付けばミーアは腕の中にいた。
とても驚いた顔をしてこちらを見ている。
「悪い」
ゼブラは一言だけそう言った。
だけど、すぐに離せなかった。
一方、ミーアは、気持ちの違いをはっきりと感じてしまった。
心臓がすごくドキドキしている。
不意打ちで抱きしめられたからとか、怖いから、とかじゃない。
何か別のもの。
ヤマトの時には感じなかったものだった。
さっき巡らせていた考えも相まって、それを更に助長させた。
「、、、、」
喋ってはいけない気がした。
ゼブラの体のぬくもりが伝わってくる。
お互いの心臓の音がリンクする。
しっかり抱きしめられているはずなのに、痛くないし、苦しくもない。だからなのか、抵抗する必要が無い、と頭が勝手に考えている。
不思議な感覚だった。
思考が追いつかない。
ゼブラがなぜこんな行動をとったのか、わからないが、なぜか、嫌だとは思わなかった。むしろ心地いいとまで思ってしまう自分が信じられなかった。
「、、、やめろ、とか、離せとか言わないんだな」
どのくらい経っただろう。
無抵抗なミーアに聞いてしまった。
「、、怖くないし、、、痛くないからな。つーか、お前が言うな」
ミーアはゼブラの腕に埋もれながらくぐもった声で静かにそう答えた。
バカか。そんなこと言われると調子に乗ってしまうだろ。
ミーアの冷たかった体がゼブラの体温で暖かくなった時、ゼブラはようやくミーアを解放した。
「、、、レインがいたらまた噛みつかれてたぞ」
「だな、、、」
好きという気持ちに気がついたから、無意識に抱きしめていた、なんて言えるはずがない。
「ヤマトもゼブラも、いったいどうしたんだよ、、」
聞き捨てならないことを聞いてしまった。
「あ?ヤマトがなんだって?」
自分の顔がみるみる怖くなっていくのが分かってしまった。
「顔!!怖いってっ!」
ハッとしてミーアの顔を見ると今日は笑っている。ゼブラはよかった、、と胸を撫で下ろした。
危ねぇ、、嫉妬心が抑えられなくなってる。
ヤマトが関係していると特にだ。
「料理はいつも出てるし、持つものやアクセサリーもお前に合うものがわかんねぇしさ、、あとは酒しか思いつかなくて、、」
照れくさそうに視線を落としながらミーアが答えた。
意志をしっかり持ってねぇとアルコールのせいで体が勝手に動いてしまいそうだ。
ミーアの細い腕を引いて、体を手繰り寄せたくなる。
もちろんだが、そんなことはできねぇ。
わかってる。
最近、ミーアと会うと、理性ってやつと戦ってばっかだな、俺。
情けねぇ、、、。
けど、今日は絶対酒には呑まれるな。
酔っ払って手を出すなんてこと、絶対にあってはならねぇ。
それだけをしっかり頭と胸に刻んで酒を飲んだ。
ぐっと飲んで空のグラスを下ろすと、ミーアが嬉しそうに次をついでくる。
グラスに注がれたブランデーがキラキラと波打っている。
ゼブラは星が反射しているのかと空を見た。
つられてミーアも空を見た。
「!!、、わぁっ、、、相変わらずここは星がよく見えるなぁ、、」
白い息がふわりと舞ってすぐ消えた。
空には満天の星。
イルミネーションのようにキラキラと煌めいていた。
「、、、お前は、俺にせがまないのか?」
「何を?」
意味の分からない質問をされてキョトンとした顔でゼブラを見た。
「まぁ、、他の奴らから色々もらってたもんな。別に俺からはいらねぇか」
小さな声で呟くゼブラにミーアがニコッとして指で空をさした。
「ゼブラからのプレゼントは、これだろ?」
「分かってたのか?」
「分かるよ、何年の付き合いだと思ってんだ。お前が物を送るタイプかよ」
ミーアはクスクスと笑いながらゼブラの持つ空のグラスに酒をついだ。
「いつも、何かあるとここに連れてきてくれただろ?今日もここに来た時点でそうだろうなって思ってたよ。私、この場所好きだからさ」
ゼブラの手には酒のグラス。
ミーアは熱いコーヒーを持ってきたコップに注いだ。
「、、特別感、なくて悪かったな」
「いや、むしろこういうのが嬉しいんだよ、、、ヤマトや他の客から貰ったものも、ほんとに嬉しかったよ。でも形のあるプレゼントってさ、いつか無くしたり壊れたり、失ってしまうだろ、、けどさ、こういうのって、ずっっと記憶に残る、、物だって貰って嬉しいって記憶には残るけど、その分無くしてしまった時の悲しみってのが深いからな、、だから、、ありがとな」
ズズッとコーヒーをすすって、また、夜空を見あげた。
「何度見ても、、、いつ見てもこの星空は綺麗だなぁ、、今日のこともまた、、思い出す日が来るんだろうなぁ、、、」
その横顔は、今まで見てきたどの横顔よりも綺麗だと思った。
そう思っただけなのに。
もう、ほぼ無意識だった。
ぐぃっ
ゼブラがミーアの冷たくなった細い腕を引いた。
「ぇ」
バシャッ
持っていたコーヒーが落ちて零れる。
「、、、ゼ、ゼブラ?」
やってしまった。
気が付けばミーアは腕の中にいた。
とても驚いた顔をしてこちらを見ている。
「悪い」
ゼブラは一言だけそう言った。
だけど、すぐに離せなかった。
一方、ミーアは、気持ちの違いをはっきりと感じてしまった。
心臓がすごくドキドキしている。
不意打ちで抱きしめられたからとか、怖いから、とかじゃない。
何か別のもの。
ヤマトの時には感じなかったものだった。
さっき巡らせていた考えも相まって、それを更に助長させた。
「、、、、」
喋ってはいけない気がした。
ゼブラの体のぬくもりが伝わってくる。
お互いの心臓の音がリンクする。
しっかり抱きしめられているはずなのに、痛くないし、苦しくもない。だからなのか、抵抗する必要が無い、と頭が勝手に考えている。
不思議な感覚だった。
思考が追いつかない。
ゼブラがなぜこんな行動をとったのか、わからないが、なぜか、嫌だとは思わなかった。むしろ心地いいとまで思ってしまう自分が信じられなかった。
「、、、やめろ、とか、離せとか言わないんだな」
どのくらい経っただろう。
無抵抗なミーアに聞いてしまった。
「、、怖くないし、、、痛くないからな。つーか、お前が言うな」
ミーアはゼブラの腕に埋もれながらくぐもった声で静かにそう答えた。
バカか。そんなこと言われると調子に乗ってしまうだろ。
ミーアの冷たかった体がゼブラの体温で暖かくなった時、ゼブラはようやくミーアを解放した。
「、、、レインがいたらまた噛みつかれてたぞ」
「だな、、、」
好きという気持ちに気がついたから、無意識に抱きしめていた、なんて言えるはずがない。
「ヤマトもゼブラも、いったいどうしたんだよ、、」
聞き捨てならないことを聞いてしまった。
「あ?ヤマトがなんだって?」
自分の顔がみるみる怖くなっていくのが分かってしまった。
「顔!!怖いってっ!」
ハッとしてミーアの顔を見ると今日は笑っている。ゼブラはよかった、、と胸を撫で下ろした。
危ねぇ、、嫉妬心が抑えられなくなってる。
ヤマトが関係していると特にだ。
