サンタと星の夜
「これで最後な!」
最後のひと皿をテーブルに置いて、ミーアは一息ついてゼブラの前に座った。
「、、、見んじゃねぇっていつも言ってんだろ、すぐ座んなよ」
「別にいいだろ、今日はもうおしまいなんだからさ」
そう言うミーアの髪がキラッと光ったのが見えた。
「それ、なんだ?」
1口食べながらミーアに聞く。
「あ、これ?」
ゼブラの目線の先に気がついてヘアアクセサリーを指さした。
「ヤマトに貰ったんだぁ!キラキラしてて綺麗だろ!」
嬉しそうに答えるミーア。
ゼブラの身体がピクリとした。
「、、、また、ヤマトかよ、、、」
頭ではわかってんのに心がイライラしてくる。
ミーアは今、誰のものでもないのだ、と何度も唱えて心を落ち着かせた。
「なんか言ったか?」
ゼブラの感情の変化に気がついていないミーアはキョトンとした顔でそう言った。
「なんでもねぇよ」
「あ、他の客からもらったものも開けてみよっかな~♪」
ミーアは今座った椅子からまた立ち上がると小さなクリスマスツリーの下にあるいくつかのプレゼントを手に取った。
気に食わない顔でそのプレゼントを睨むゼブラ。
「、、、去年もこんなに貰ったのか?」
感情を押し殺して他愛もない質問をしてみる。
「去年?どうだったかなぁ、、?」
ミーアのあまり覚えていない様子を見て印象強い特別なプレゼントは無かったようで少しホッとした。
プレゼントは予想通り、ミーアと言えば、というシンプルでオーソドックスな物ばかりだった。
「そういえば、、、リン達配り終えたかな?」
朝聞いていた食材配給。
時間的にもそろそろ、といったところで、ミーアが時計を見て呟いた。
「、、、よし、ついてこい」
そして時間を見計らうように食事を終えたゼブラがミーアに言った。
「は?どこ行く気だよ」
少し警戒するミーア。
「いいから、さっさとついてこい、そいつが起きる前に行くぞ」
そいつ=レインは満腹で熟睡している。
「あっ、それならちょっと待って!準備する!」
ミーアは何かピンと来た顔でそう言うと奥に行ってしまった。
「準備って、、なんだ?」
しばらく待っていると、何かを持ってミーアが現れた。
「行くぞ」
ゼブラが先を歩き出す。
ミーアは慌ててそれを追いかけた。
「あ、、、雪!」
どこに行くのかも分からない道の途中、白いフワフワしたものが舞い降りてきた。
「ねぇ!ゼブラ!雪だぞ雪!!」
たまに見せる子供のようにはしゃぐミーア。
「るせぇな、黙ってついてこい」
気持ちとは裏腹にいつも通りの言葉が出てくる。
「、、明日また、積もるかなぁ!?」
夜空にミーアの吐いた白い息が溶ける。
「つーか、、ここって、、、」
ゼブラについて行くのに必死で場所なんか分からなかったけど、なんだか見覚えのある所まで来た時、ミーアの足が止まった。
ゼブラがおもむろに腰を下ろして火を起こす。
「いつもの星がよく見える場所じゃねーか」
「、、、まぁ、、座れ」
細い枝を火に放り込みながら目を合わさずにゼブラは言った。
「う、うん、、」
何となくいつものゼブラと違う気がして、不思議そうな顔をして言われるがまま座った。
「、、、、」
「、、、、」
無言で火を見つめる。
長く感じた。
「お前、、、まだ少し怖いと思ってんだろ、俺の事」
先に口を開いたのはゼブラだった。
「、、?なんの事、、?」
「誤魔化すな、お前は平気だって言ってるけどな、俺が来る度に心拍がわずかだが上がってる。あれ以来毎回だ」
ゼブラの言葉一つ一つに後悔の念を感じる。
ミーアにはそれだけで十分だったのに。
「、、、」
なんと返したらいいのか、ミーアは無言で考えていた。
「、、あの時泣いたのも、お前はなんでか分からないって言ってたが、俺に押さえつけられて怖かったからだろ」
「あっ、待って!それは、ほんとに違う!あの時も違うって言っただろ!」
「じゃあ、なんであんなに、、泣いたんだよ」
パチパチと火が燃え上がる。
「、、、私のせいじゃなくて、良かったっ、て、安心、、したんだと思う、、、また、今迄通り来てくれるんだってほっとしたと言うか、、」
ミーアは言葉を詰まらせながら話した。
「店に来る回数が明らかに減ったのもさ、どうでもいいなんてあの時言ったけど、じつは凄く気になってた。やっと来ても、前と態度全然違うし、、私が何かしたのか、とか、ご飯が不味かったのか、とか、何が原因なのか、めちゃくちゃ考えたんだよ、遠くに捕獲に行くならそう言うだろうし、、このままゼブラと気まずいままなのかと思ってさ、、それは、ちょっと嫌だ、、というか、、、」
いたたまれなくて指を絡ませてモジモジしている。
「、、、あの一瞬は、確かにビックリしたよ、でもそれは、お前が今までに見た事ないほど怖い顔してたからで、、、」
「だったらなんで、俺が来ると心拍が上がるんだよ」
100%安心したい気持ちがゼブラを急かした。
「それは私にも分かんねぇ。けど、お前が来て、怖いなんてあの顔みて以来思ってねぇし!、、むしろ、、、来てくれて、う、、嬉しい、、ってゆーか、、、前と同じ態度に戻ってくれて、ホッとしてるとゆーか、、、」
火の前にいるからか、それとも別の理由があるのか、顔が熱い。
「、、嬉しい?」
「う、うん、、嬉しいって思ってるのは事実、、ドキドキしてるのも、そうだからなのかもな、、てゆーか!人の心臓の音、勝手に聞くなよっ」
最後のひと皿をテーブルに置いて、ミーアは一息ついてゼブラの前に座った。
「、、、見んじゃねぇっていつも言ってんだろ、すぐ座んなよ」
「別にいいだろ、今日はもうおしまいなんだからさ」
そう言うミーアの髪がキラッと光ったのが見えた。
「それ、なんだ?」
1口食べながらミーアに聞く。
「あ、これ?」
ゼブラの目線の先に気がついてヘアアクセサリーを指さした。
「ヤマトに貰ったんだぁ!キラキラしてて綺麗だろ!」
嬉しそうに答えるミーア。
ゼブラの身体がピクリとした。
「、、、また、ヤマトかよ、、、」
頭ではわかってんのに心がイライラしてくる。
ミーアは今、誰のものでもないのだ、と何度も唱えて心を落ち着かせた。
「なんか言ったか?」
ゼブラの感情の変化に気がついていないミーアはキョトンとした顔でそう言った。
「なんでもねぇよ」
「あ、他の客からもらったものも開けてみよっかな~♪」
ミーアは今座った椅子からまた立ち上がると小さなクリスマスツリーの下にあるいくつかのプレゼントを手に取った。
気に食わない顔でそのプレゼントを睨むゼブラ。
「、、、去年もこんなに貰ったのか?」
感情を押し殺して他愛もない質問をしてみる。
「去年?どうだったかなぁ、、?」
ミーアのあまり覚えていない様子を見て印象強い特別なプレゼントは無かったようで少しホッとした。
プレゼントは予想通り、ミーアと言えば、というシンプルでオーソドックスな物ばかりだった。
「そういえば、、、リン達配り終えたかな?」
朝聞いていた食材配給。
時間的にもそろそろ、といったところで、ミーアが時計を見て呟いた。
「、、、よし、ついてこい」
そして時間を見計らうように食事を終えたゼブラがミーアに言った。
「は?どこ行く気だよ」
少し警戒するミーア。
「いいから、さっさとついてこい、そいつが起きる前に行くぞ」
そいつ=レインは満腹で熟睡している。
「あっ、それならちょっと待って!準備する!」
ミーアは何かピンと来た顔でそう言うと奥に行ってしまった。
「準備って、、なんだ?」
しばらく待っていると、何かを持ってミーアが現れた。
「行くぞ」
ゼブラが先を歩き出す。
ミーアは慌ててそれを追いかけた。
「あ、、、雪!」
どこに行くのかも分からない道の途中、白いフワフワしたものが舞い降りてきた。
「ねぇ!ゼブラ!雪だぞ雪!!」
たまに見せる子供のようにはしゃぐミーア。
「るせぇな、黙ってついてこい」
気持ちとは裏腹にいつも通りの言葉が出てくる。
「、、明日また、積もるかなぁ!?」
夜空にミーアの吐いた白い息が溶ける。
「つーか、、ここって、、、」
ゼブラについて行くのに必死で場所なんか分からなかったけど、なんだか見覚えのある所まで来た時、ミーアの足が止まった。
ゼブラがおもむろに腰を下ろして火を起こす。
「いつもの星がよく見える場所じゃねーか」
「、、、まぁ、、座れ」
細い枝を火に放り込みながら目を合わさずにゼブラは言った。
「う、うん、、」
何となくいつものゼブラと違う気がして、不思議そうな顔をして言われるがまま座った。
「、、、、」
「、、、、」
無言で火を見つめる。
長く感じた。
「お前、、、まだ少し怖いと思ってんだろ、俺の事」
先に口を開いたのはゼブラだった。
「、、?なんの事、、?」
「誤魔化すな、お前は平気だって言ってるけどな、俺が来る度に心拍がわずかだが上がってる。あれ以来毎回だ」
ゼブラの言葉一つ一つに後悔の念を感じる。
ミーアにはそれだけで十分だったのに。
「、、、」
なんと返したらいいのか、ミーアは無言で考えていた。
「、、あの時泣いたのも、お前はなんでか分からないって言ってたが、俺に押さえつけられて怖かったからだろ」
「あっ、待って!それは、ほんとに違う!あの時も違うって言っただろ!」
「じゃあ、なんであんなに、、泣いたんだよ」
パチパチと火が燃え上がる。
「、、、私のせいじゃなくて、良かったっ、て、安心、、したんだと思う、、、また、今迄通り来てくれるんだってほっとしたと言うか、、」
ミーアは言葉を詰まらせながら話した。
「店に来る回数が明らかに減ったのもさ、どうでもいいなんてあの時言ったけど、じつは凄く気になってた。やっと来ても、前と態度全然違うし、、私が何かしたのか、とか、ご飯が不味かったのか、とか、何が原因なのか、めちゃくちゃ考えたんだよ、遠くに捕獲に行くならそう言うだろうし、、このままゼブラと気まずいままなのかと思ってさ、、それは、ちょっと嫌だ、、というか、、、」
いたたまれなくて指を絡ませてモジモジしている。
「、、、あの一瞬は、確かにビックリしたよ、でもそれは、お前が今までに見た事ないほど怖い顔してたからで、、、」
「だったらなんで、俺が来ると心拍が上がるんだよ」
100%安心したい気持ちがゼブラを急かした。
「それは私にも分かんねぇ。けど、お前が来て、怖いなんてあの顔みて以来思ってねぇし!、、むしろ、、、来てくれて、う、、嬉しい、、ってゆーか、、、前と同じ態度に戻ってくれて、ホッとしてるとゆーか、、、」
火の前にいるからか、それとも別の理由があるのか、顔が熱い。
「、、嬉しい?」
「う、うん、、嬉しいって思ってるのは事実、、ドキドキしてるのも、そうだからなのかもな、、てゆーか!人の心臓の音、勝手に聞くなよっ」
