名のある占い師にご注意を

「はい!おまたせ!おかわりが必要なら言ってな!」

「ありがとう。、、ほんとに、トリコが言ってた通り、どれも美味しそうだ」

「おいしそう、じゃなくて、おいしいんだよ!ははは!ゆっくりしていきなね!」

ニカッと笑うとまた、接客と調理に戻って行った。

「なんて、気持ちのいい店主なんだ、、この店の人気もわかる気がするな。この空間もいい電磁波が流れてる。いただきます」

静かに呟くと手を合わせた。

もぐ、もぐ、、、
ごくんっ

「うわ、、美味しい!!ほんとにどれも美味しい!!こんなに箸が止まらない食事は久しぶりだ!」

いつもはワインでも飲みながらゆっくり食事を楽しむスタイルのココが、飲み物には目もくれずひたすらおかずと白米を交互に口にかきこんでいく。

その様子を他の客が珍しそうにぽかんとした顔で見ていた。

それはまるで、育ち盛りの男児が無心にご飯をかきこむ姿のようだった。

しばらくして、

「すいません!」

ココが呼ぶ声がして、ミーアが厨房から顔を出した。

「あの、、おかわり、、もらえますか?」

少し気まずそうにそして恥ずかしそうに茶碗を差し出すココ。

「はいよ!どうだ?うまかっただろ?」

勝ち誇ったようにその茶碗を受け取る。

「うん、とっても!こんな食事は久しぶりだよ!」

「嬉しいこと言ってくれるね!誰かさんとは大違いだ!ちょっと待ってな!」


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