名のある占い師にご注意を

美食會の事件から約2週間。

ようやく壁や窓等の細かい所の修理も完全に終わり、綺麗になった厨房でミーアが腕を奮っていた。

フロアがまた、前のように賑やかだ。

「ミーアちゃん!聞いたよ!事件のこと!大丈夫なの!?なかなかお店開かなくて心配したよ~~~!」

噂を聞いた常連客の1人が来店と共にミーアに駆け寄る。

「いらっしゃい!あぁ!もう、平気だよ!心配かけたな!食ってくだろ?まだ定食残ってるよ!」

「もちろん!食べていくよ!ってか、腕!アザ?どんな酷いことされたの!?」

客が薄く残る腕のアザを指さして目を丸くした。

「あー、、いや、これは、、、っ違うくてっ、、と、とにかく!大丈夫だから!」

慌てて言い繕うミーア。

厨房に戻る途中にある鏡で、姿を映す。

美食會の男にやられた首のアザはとうに消えたが、ゼブラがあの時、強く引いた腕のアザは、まだ残っていた。

「、、、、、、」

そのアザを指でなぞって厨房へと向かう。

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