雨上がりの先に

、、、

しばらくして。
ゼブラもレインも食事を終えて、ゼブラはグラスの、レインは皿の水を飲む。

「、、、」
、、、
お互い言葉は交わせないが、なんとなく言いたいことが分かる気がする。

「チビ助ごときが、、」
ゼブラはそう呟くとレインを睨んだ。
視線に気がついたレインも怪訝そうにゼブラを見る。

ミーアの知らないところで1人と1匹の間に静かな火花が飛び散っていた。

「おなかいっぱいになったか?レイン」
ミーアはそういうとレインの体をわしゃわしゃとなでまわした。
ミャウ!
満足したような顔でひと鳴き。

「けっ」
不貞腐れたような態度をとって、そっぽを向くゼブラ。
「どうした?ゼブラ」
それに気がついたミーアがゼブラの顔を覗き込んだ。
「なんでもねぇよ、こっち見んな」
「お前もなでなでしてほしいのか??」
ふざけてニヤニヤと詰め寄るミーア。
「アホか!!調子に乗るな!」
少しうろたえて突き放す。
「ほーら、よしよし」
ミーアの小さな手がゼブラの頭を撫でる。
「やめろっ」
ぱっと、払い除けて背を向ける。
「いてっ、、なんだよ、、冗談も通じねぇのかよ」

チラリとレインを見ると、勝ち誇ったような顔でこちらを見ていた。

チッ
なんで俺がこんなチビ助相手にイラついてんだよ。


、、、こいつがオスだからこんな変な気持ちになるのか?、、、

さっき、気がついた事実とは、レインの性別。
オスであることをハッキリと認識してしまったのだ。

「ミーア!」
イライラした口調でミーアを呼び付ける。
「こいつ、気をつけた方がいいぞ」
そう言ってレインを指さした。
「そうだな、また、いつハンターが襲ってくるかもわかんねぇし、、」
「そういう事じゃねぇ!!」
言葉を遮るようにゼブラは叫んだ。
「?どういう事だ?」
きょとんとしたハテナ顔でゼブラを見る。
「とっ、とにかく!色々気をつけろ!!」
バタンッ

そう告げると乱暴に扉を閉めて店から出ていってしまった。

「、、、な、なんだ?今日のゼブラ、なんか変だったな、、、食事はしっかり完食してる、、」
ミャウ
理解できないままゼブラを見送るミーア。
レインはまた小さく甘えるように鳴くだけだった。

、、、、
あぁ、、情けねぇ。
心の整理ができないまま店を飛び出してきてしまった。

人間以外にもこんな気持ちになる者がいたのか。
不覚だった。

なんなんだよ、くそっ
どうすりゃいいんだ、、っっ

複雑な気持ちのまま、ゼブラは頭を抱えてしまった。
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