雨と虎
「、、、、ミャ、、!?」
朦朧とする意識の中でさっきまであたたかい腕の中で抱かれていたはずが、気がつけば毛布も剥がされて首ねっこを掴まれている状況に困惑する。
記憶にも新しい。
自分の頬を切り裂いたやつらだった。
「待て!!」
その時。背後から緊迫した声が聞こえた。
昨日、毛布とご飯を用意してくれた人の声に似ている。
「ねえちゃんもしつこいな、、こいつは渡せねぇ。バロンタイガーは肉こそ美味くはねぇが、牙や毛皮が高く売れるんだ。そんでこいつは子供だがこの牙は滑らかで上質。目の前にいたら頂かないわけにはいかねぇだろ、先に見つけたのは俺たちだ、大人しく失せな、そうすりゃなんにもしねぇよ」
「るせぇ!その子は高く売られるために生まれてきたんじゃない!お前らの金儲けの道具になんかにさせるか!」
ミーアの声に触発され、一瞬目を見開いて威嚇をする。
シャァァッ!!
「うわっ!?なんだ!?暴れんじゃねぇって!!」
鋭い爪で男の手をひっかいた。
「いてっ!あ、こら!待て!」
再びその手から逃げ出し、よろよろとミーアの元へと向かおうとする。
「コノヤロウ、しょうがねぇ、、牙だけを頂くことにするか。惜しいが最終手段だ」
銃口がバロンタイガーに向けられる。
最後の力を使い果たしてしまい、よろめく体。
雨で体温も奪われ、もうダメかと諦めてしまいそうだった。
ざっ
ミーアが前にたちはだかる。
「退けよ」
「退かねぇよ!さっきも言ったろ!こいつは金儲けの道具じゃねえんだ。何にせよ傷付けていい理由にはならねぇんだよ!そっちこそ諦めて失せろ!」
「、、やれやれ、、それなら仕方ねぇな。2人まとめてあの世へ送ってやるよ」
狙いを定めようと銃をかまえる。
バロンタイガーは薄れゆく意識の中でミーアの後ろ姿を見た。自分を助けるために男たちの前に出てきたのか、、?
この人は、この雨の中、自分を探し出してくれた人。
この人を傷付けることは許さない、、、だけど、もう、体が痺れて動かない、、感覚も薄れて、、、
バロンタイガーは、目を閉じそうになっていた。
ミーアが庇おうとバロンタイガーに覆い被さる。
カチャリ。
銃口が2人を狙う。
その時。
「おいコラァァ!!、、調子に乗ってんじゃ、、ねぇゾ!!!」
「ひぃ!」
「なっ、なんだ!?」
突然響いた低い怒鳴り声に、思わずたじろぐ。
ガサガサッ
「!!」
現れたその人にミーアが笑った。
「ゼブラ!!」
ミーアに向けられた銃口。
その下にはバロンタイガーが横たわっているのが見えた。
ゼブラは男たちを鬼の形相で睨みつける。
「、、痛い目を見たくなけりゃ、とっとと失せろ」
「ひっ!?ひぃぃ!!な、なんでこんな所に四天王のゼブラがっ!?」
「知るかよっ!こ、殺される!行くぞ!!くそぉーっっ!!」
男たちは一目散に逃げていってしまった。
「ちっ、腰抜け共が、、」
、、、、、
再びあたたかい物で包まれた感覚がする。
なんとか保った意識の中、うっすらと目を開けると、昨日の人。
助かったんだとホッとし、バロンタイガーの子供は再び眠りについた。
「もう、大丈夫だからな」
その声も柔らかく、心地がいいものだった。。
「つーか、来るの遅せぇよ!死ぬかと思った、、」
隣を歩くゼブラに悪態をつくミーア。
「ふんっ、来てやっただけありがたく思、、ぇ、、」
ゼブラはミーアを見て一瞬たじろいだ。
自分と同じく雨に濡れたミーア。
透けた洋服の下の肌がちらりと目に入り、視線を別にやった。
生憎今は羽織らせるものを何も持っていない。
「ゼブラ!」
色々考えているとミーアが自分を呼んだ。
「なんだよ、また文句か?」
「来てくれて、ありがとな!」
いつものあの笑顔でミーアはゼブラにそう伝えた。
「っ、、、早く戻るぞ、、腹減った」
「へいへい、、、お礼になんか作るよ」
ゼブラは胸の奥のきゅんとする感じをおさめつつ、急ぎ足で店に戻った。
朦朧とする意識の中でさっきまであたたかい腕の中で抱かれていたはずが、気がつけば毛布も剥がされて首ねっこを掴まれている状況に困惑する。
記憶にも新しい。
自分の頬を切り裂いたやつらだった。
「待て!!」
その時。背後から緊迫した声が聞こえた。
昨日、毛布とご飯を用意してくれた人の声に似ている。
「ねえちゃんもしつこいな、、こいつは渡せねぇ。バロンタイガーは肉こそ美味くはねぇが、牙や毛皮が高く売れるんだ。そんでこいつは子供だがこの牙は滑らかで上質。目の前にいたら頂かないわけにはいかねぇだろ、先に見つけたのは俺たちだ、大人しく失せな、そうすりゃなんにもしねぇよ」
「るせぇ!その子は高く売られるために生まれてきたんじゃない!お前らの金儲けの道具になんかにさせるか!」
ミーアの声に触発され、一瞬目を見開いて威嚇をする。
シャァァッ!!
「うわっ!?なんだ!?暴れんじゃねぇって!!」
鋭い爪で男の手をひっかいた。
「いてっ!あ、こら!待て!」
再びその手から逃げ出し、よろよろとミーアの元へと向かおうとする。
「コノヤロウ、しょうがねぇ、、牙だけを頂くことにするか。惜しいが最終手段だ」
銃口がバロンタイガーに向けられる。
最後の力を使い果たしてしまい、よろめく体。
雨で体温も奪われ、もうダメかと諦めてしまいそうだった。
ざっ
ミーアが前にたちはだかる。
「退けよ」
「退かねぇよ!さっきも言ったろ!こいつは金儲けの道具じゃねえんだ。何にせよ傷付けていい理由にはならねぇんだよ!そっちこそ諦めて失せろ!」
「、、やれやれ、、それなら仕方ねぇな。2人まとめてあの世へ送ってやるよ」
狙いを定めようと銃をかまえる。
バロンタイガーは薄れゆく意識の中でミーアの後ろ姿を見た。自分を助けるために男たちの前に出てきたのか、、?
この人は、この雨の中、自分を探し出してくれた人。
この人を傷付けることは許さない、、、だけど、もう、体が痺れて動かない、、感覚も薄れて、、、
バロンタイガーは、目を閉じそうになっていた。
ミーアが庇おうとバロンタイガーに覆い被さる。
カチャリ。
銃口が2人を狙う。
その時。
「おいコラァァ!!、、調子に乗ってんじゃ、、ねぇゾ!!!」
「ひぃ!」
「なっ、なんだ!?」
突然響いた低い怒鳴り声に、思わずたじろぐ。
ガサガサッ
「!!」
現れたその人にミーアが笑った。
「ゼブラ!!」
ミーアに向けられた銃口。
その下にはバロンタイガーが横たわっているのが見えた。
ゼブラは男たちを鬼の形相で睨みつける。
「、、痛い目を見たくなけりゃ、とっとと失せろ」
「ひっ!?ひぃぃ!!な、なんでこんな所に四天王のゼブラがっ!?」
「知るかよっ!こ、殺される!行くぞ!!くそぉーっっ!!」
男たちは一目散に逃げていってしまった。
「ちっ、腰抜け共が、、」
、、、、、
再びあたたかい物で包まれた感覚がする。
なんとか保った意識の中、うっすらと目を開けると、昨日の人。
助かったんだとホッとし、バロンタイガーの子供は再び眠りについた。
「もう、大丈夫だからな」
その声も柔らかく、心地がいいものだった。。
「つーか、来るの遅せぇよ!死ぬかと思った、、」
隣を歩くゼブラに悪態をつくミーア。
「ふんっ、来てやっただけありがたく思、、ぇ、、」
ゼブラはミーアを見て一瞬たじろいだ。
自分と同じく雨に濡れたミーア。
透けた洋服の下の肌がちらりと目に入り、視線を別にやった。
生憎今は羽織らせるものを何も持っていない。
「ゼブラ!」
色々考えているとミーアが自分を呼んだ。
「なんだよ、また文句か?」
「来てくれて、ありがとな!」
いつものあの笑顔でミーアはゼブラにそう伝えた。
「っ、、、早く戻るぞ、、腹減った」
「へいへい、、、お礼になんか作るよ」
ゼブラは胸の奥のきゅんとする感じをおさめつつ、急ぎ足で店に戻った。
