好敵手

「お前だからいいかと思ったんだよ」
吐き捨てるように答える。
「んぇ?」
今度は小鉢をもぐもぐしながらゼブラを見た。
「てめぇ、これみよがしに腹が減ってる俺の前でモリモリ食いやがって、、調子乗ってんのか、コラ」
「俺だからって、どういうことっすか?」
構わず話をするヤマト。
「お前、だんだん神経図太くなっていってないか?、、、」
呆れた顔のゼブラ。そして更に続けた。
「、、、俺を見ると大体のやつが逃げていくだろ、お前はそれがないからな。帰るまで待つ必要ねぇって事だ」
「へぇ、、ミーアさんのお店に迷惑かけないようにしてるんすか、、、ゼブラさんでも気を使うことあるんすね」
「おいコラ、どういう意味だ!」
「あ、ミーアさん、そろそろ定食持ってくるんじゃないっすか?」
「てめぇ、、、っ」
、、、、

「お待たせ~」
大盛りの料理を抱えたミーアがフロアに現れる。
「、、すげぇ、、、」
その量にあっけに取られるヤマト。自分の分の数倍はある。
ゼブラは少し勝ち誇った顔をするとすぐさま口に放り込み、食べ始めた。

ガツガツっ
もぐもぐもぐ、、、
ごくっ
ずるるっ
ぱくぱく

「おぉ、、あの量がすぐなくなっていく、、、」
ヤマトは自分が食べるのも忘れてゼブラの食いっぷりに見とれていた。
「どうした?ヤマト。お前もこれくらい食うか?」
ニヤニヤしながらミーアがヤマトをつついた。
「ミーア!おかわり持ってこい!足りねーぞ!」
「はいはい、、、あ、ヤマトは?」
空になった大きな皿を持って厨房に行きかけてヤマトにも声をかけた。
「いや、、俺は、、、」
そこまで言ってゼブラを見た。
自分より更に多い量の料理を勝ち誇ったように口に運んでいる。
「あ、や、やっぱり俺もおかわりくださいっす!!」
張り合うようにお茶碗をミーアに渡した。
意図がわかったミーアは呆れた顔をして
「あんま、無理するなよー」
と笑った。

、、、、、

しばらくして。
「うぇっぷ、、、もう入らない、、、」
大きく膨れた腹を擦りながら青い顔で嘆くヤマト。
「はっ、俺の勝ちだな、つーか、俺と張り合うなんざまだまだはえーんだよ」
悔しがるヤマトを横目に余裕の笑みで水を一気に飲み干すゼブラ。
「ったく、、無理するなって言ったろ、、ゼブラに張り合ってどうすんだよ」
困った顔で笑いながらヤマトに消化のいい暖かいお茶を差し出しすミーア。
「うぅっ、、、、」
ヤマトは泣きながらありがたくお茶をすすった。
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