食いしん坊のおばけ

、、、、
「なんだよ俺の飯はどうしたよ?」
厨房までついてきたゼブラが面倒くさそうにミーアを睨んだ。

「どう思う?」
「何が」
追加の食事を準備しながらミーアが聞いた。
「あの子、、、やっぱりおばけかな!?おばけも食事すんのかよ!?おかわりまでしてきたんだけど!!」
「知るかよ、そんな事より俺の飯!」
青い顔でまくし立てるミーアを制して食事の請求をする。
「うぅ、、なんか、寒気が、、っ」
ブルブルと体を震わせるミーア。
「聞いてんのかよ!俺の飯は!?」
「とりあえず、あの食いしん坊のおばけにおかわり、持って行ってくる、、ゼブラの飯は、あとでな。ちょっと待ってて!」
そう言って食事を持ってフロアへ飛び出していってしまった。
「おい!!、、、ったく、、なんなんだよ、、」
そう呟きながらまた、ミーアを追ってフロアへと戻るゼブラ。

「おまたせ、どうぞ、たくさん食べて行きなね」
覚悟を決めて普通の客を接客するように声をかけ少女の前におかわりとなる食事を置いた。

「、、また、電気、消えるんじゃねぇか、、?」
ゼブラがフロアを見上げた時、その言葉通り、再び灯りが消えた。
「、、、やっぱり、、こいつ、生身の人間じゃねぇってことか、、?信じらんねぇな、、」

ガンっっ
「いってぇっ、、!」
今度は暗闇に驚かなかったミーアだが、そばにあった椅子かテーブルかに足を打ち付けて、思わず声を上げた。
「何にもみえねぇ、、ゼブラ?近くにいる?」
「、、厨房とフロアを繋ぐ廊下の辺りだ、、お前、ほんとになんも見えてねぇのか」
ゼブラは感覚でミーアがどの辺にいるのかは分かっていた。
「四天王と一般人を一緒にするなっ!」
「そういうの、嫌いなんじゃなかったのかよ」
「それとこれとは別だろっばか!ちょっと私の位置わかってんなら手くらい貸せよ!!」
ガツッ
「いてっ」
また、何かに打ち付けて声を上げた。

「、、、慌てすぎだろ、、そのままゆっくりと、まっすぐ進んでこい」
「こっち?あれ、違うか、こっち?」
フラフラとフロアをさまようミーア。
なかなかゼブラのところまでたどり着けない。
「ばか!なんでそっちになんだよ、こっちだこっち!またぶつけるぞ!」
ガツッ
「いてっ、、、」
「はぁ、、、こっちだ、つってんだろ!」
ぐいっ
ゼブラがようやく近くまで来たミーアの細い腕を引いた。
その時。
コツンッ

ミーアが何かにつまづいて勢いが付いてしまった。

「待って!?そんなに引っ張ったらっっ!!っわぁぁっっ!!」
「ばかっ!何やってんだよ!」

ドサッ、、、、
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