接触

「!? ぐぁっっ、、っ」

ゼブラの一撃を避けたつもりが肩の部分に当たり、呻き声を出す。

「てめぇの部下と同じで大したことねぇなぁ」
ゼブラが睨む。

「くそっ、、、」

トリコがジリジリと距離を詰める。

「っくっ、、こうなったら、、」

男は少し苦しむような声を出したあと、背中から、コウモリのような黒い翼を広げた。

「釘パ、、、!?な、なんだ!?」
トリコが攻撃を放つ前に、決して広くない厨房に翼で起こした強い風が渦巻いた。

「う、うわぁっっ」

その風によって小柄な小松の体が浮く。

「小松っっ!!」

トリコが小松の服をひっぱり、手繰り寄せた。

「何が起こるか分かんねぇから、向こうに隠れてろ!」

「はっはい!!」

、、、

「くそっ、風が強くて動けねぇっ、、!」

鋭い風が、かまいたちとなってトリコとゼブラの体を切りつけていく。
威力は決して強くは無いが、巻き起こる強風によって舞い上がる調理器具や食材でなかなか思うように動けない。

「なんだこいつっ、、」

トリコが腕でガードをしながら隙を伺う。

ちらりとゼブラが視界に入った。

怒りのオーラと空腹で切れる限界の血管。もはや、トリコの声も届かないだろう。

「あ。これやべぇやつだ、、っ小松!耳塞げ!!」
不意に防御態勢を取る。

それと同時に耳を塞いだ。
めいっぱいに。

「、、、この程度の風で俺が倒せると思ってんのか、、、てめぇ。調子に乗ってんなぁ、、、ふざけんな!!ぶっ殺す」

すぅぅぅぅっっ、、、、

空気を吸い込む。

そののち。

「ボイス、、ミサイルァァァ!!!!!!」


どゴォォぁぁぁぁぁっっっ!!!!!

、、、、、








5/5ページ
スキ