3年ぶりの"いただきます"

「例の紅茶は出せるか?」
また、違う声がしてそちらを見ると、カラフルな髪をなびかせて、サニーが現れた。
「サニー!!うん、あるよ!わざわざ飲みに来てくれたのか?」
「陽輝が手伝いに行くっつーからしょうがなくついてきてやっただけだ!紅茶はついでだ、ついで!」
ふん、と慌ててそっぽをむく。
「はいはい、わかったよ、そういう事にしておく。茶葉、蒸らしとくな!」
ミーアは見透かしたように笑った。
「順番来るまで待っててもらうけど、いいか?」
申し訳なさそうに列をなす客を見せた。
「かまわないよ」
「俺も、かまわねぇ」
ココもサニーも3年ぶりのミーアとの再会を喜んでいるように見えた。

、、、

昼を少しすぎた頃。
ミーアの小さな店は、まだ客足が耐えない。
走り回ってヘトヘトのリンと陽輝、厨房で汗を流しながら動き回るヤマト、小松。
追加食材の捕獲の手伝いにまわるトリコ、ココ、サニー。

「、、、、」
ミーアは少しソワソワしていた。
何度も窓の外を見ては、キョロキョロしている。
「ミーアさーん!次いけるっすか?」
「、、、、」
厨房でヤマトが話しかけるが返事がない。
「?ミーアさん?どうかしたっすか?」
「!!あ、ごめん、なんだっけ?」
改めて聞こえたヤマトの声にハッとした。
「どうしました?」
小松も不思議そうな顔をする。
「あー、いや、なんでもないよ!」

、、、、

空が夕暮れに染まりかけた頃。ようやく客足が少しまばらになり、あと何食かで閉めようかと話していた。

「あー、、つかれたしぃぃ!!」
「足が棒みたい、、、」
空いた椅子にどすんと腰掛けてリンと陽輝がヘトヘトで嘆く。
「ごめんな、最後まで手伝わせちゃって、、」
ミーアが申し訳なさそうに2人に冷たいドリンクを差し出した。
「いいんです!私たちが好きで手伝ったので!」
陽輝が笑ってミーアを見た。
「制限つけないと、こんなにお客さん来るんだね」
ココも近くにいて、驚いていた。
「私が1番それに驚いてるよ」
ミーアがそう言って笑った。

、、、
しばらくして、
店にリン、陽輝、トリコ、ココ、サニー、小松、ヤマトが揃うとミーアは客が居なくなったことを確認して看板をCLOSEに変えた。

ふと、気になって辺りを見渡したが、少し残念そうな顔をして
「あいつ、今日はもう、、、来ないのかな、、、」
小さく呟いた。

「よし!今日はほんとにありがとな!最後はお前らに私がご飯作ってやるから、ゆっくり座って待ってな!」
店の中に戻ったミーアが意気揚々とそう叫ぶとエプロンの紐を締め直して厨房へと走った。
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