3年ぶりの"いただきます"

この日と決めた早朝。

黒髪をしばり、身支度をする。
前と変わらぬタンクトップとショートパンツ、それに、新調した真っ白のエプロン。

エプロンの紐を後ろでキュッと結んで、開店の準備をする。

「おはようございます!!」
開店前の店に姿を現したのは、小松とトリコ、それにヤマトだった。

「ついに来ましたね!!この日が!」
小松が嬉しそうにコック帽を被る。
「今日は、よろしくっす!」
ヤマトも小松の横に並んだ。

「こちらこそ、手伝いを引き受けてくれてありがとな!トリコも!悪いな、忙しいだろうに」
追加食材の捕獲を依頼していたトリコにも声をかける。
「問題ねぇよ、記念すべき日だ!なんでもやるぜ!」
「今日は仕込みで捕獲に出られそうにないから、助かるよ、ありがとな!」
「んじゃ、さっそく、行ってくる!」
そう言うとトリコは食材の捕獲に1人繰り出した。
「いってらっしゃーい!」
3人がそれを見送る。

「さて、と、んじゃ、私たちは仕込みをしますか!」
「はいっ!」
「はいっす!」

、、、、


「ミーアさん!味見お願いするっす!」
厨房でヤマトの声がする。
「どれどれ、、ん!いいな!スープはこれで行こう!腕あげたんじゃないか?」
「えっ!ほんとっすか!?」
嬉しそうに笑う。
「ヤマトくんは、ミーアさんがいないこの3年、ほんっとに頑張ってましたからね!」
「えっへへへ、、、」
小松も鍋をかき混ぜながらそう話した。

3人での仕込みも終わる頃。
「ちょっとフロアの方の準備してくる」
そう言うとミーアはフロアへとゆっくり向かった。

「、、、お客さん、どれだけ来てくれるんだろうか、、3年も閉めてたからなぁ、、」

そんな心を見透かしてか、背後でヤマトの声がした。
「ミーアさん!自信持って扉、開けてきてくださいっす!お客さん、待ってるっすよ!」
3年前のヤマトと同じ人物か、と思うほど、自信のついたその顔で送り出され、ミーアはニカッと笑うと、
「行ってくる!」と親指を立てた。

、、、、

フロアに行くと、既に窓の外に人影が見えた。
「ん、、?あの二人は、、、」
窓の外から見えた見覚えのある2人。
ガチャっ

「やっぱり!お前らか!」
「ミーア!!」
「ミーアさーん!!」
ミーアに気がついて駆け寄る2人。
「リン!陽輝!!久しぶりだなぁ!元気だったか?」

「なぁにが元気だったか?だし!!黙って3年もいなくなるなんて!聞いてないし!!」
ぷりぷりと怒ってミーアに詰め寄るリン。
「ミーアさぁぁん!!ほんっとに!どこで!何してたんですか!!いや、妖食界で修行してたって聞きましたけど!!だけど!黙っていくなんて!!酷いです!!」

「ごめんってぇ、、そんな怒るなよォ」
陽輝の頭を優しく撫でながら困った顔で笑うミーア。
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