サイドストーリー⑥~陽輝&ヤマト~

「私もミーアさんと知り合いになったのは最近なので、ミーアさんの事、全部を知ってるって訳じゃないんですけど、、でも、少なくとも、ヤマトさんのせいで店を閉めて旅に出たなんてことは、ないと思います、、だって、ミーアさんは、当てつけにそんな事する人じゃないと思うし、、(どっちかと言うとゼブラさんとなんかあったせいのような気がするなぁ、、)」

「、、そうっすよね、、たしかに、俺の知るミーアさんは、そんな人じゃないっす、、」

「きっと、なにか別のきっかけで、今よりもっと調理技術を身につけたい、って、純粋に思ってのことだと、私は思っています、、、あの店に行ってもしばらくミーアさんのご飯が食べられないこと、笑顔が見れないこと、話ができないこと、それは、寂しいですけどね、、、誰にも言わずに行ったって事は、もしかしたら、ミーアさんなりの気遣いなのかもしれないって、思います、あの人らしいっちゃ、らしいですよ、誰かに引き止められたら、優しい人だから、旅に出る決意が揺らいでしまう、そう思ったのかもしれません」

「気遣い、、か、、、」

「そんなに落ち込んでると、ミーアさんが帰ってきた時、何やってんだっ、て、怒られちゃいますよ?ヤマトさんはヤマトさんが今できること、今しか出来ないこと、しましょうよ!それで、みんなでミーアさんが帰ってくるのを待ちましょ?」

「、、、ですよね、、、なんか、ほんと、すいません、、たまたま居合わせただけなのに、こんなに付き合わせちゃって、、、」

「いえ、、それじゃぁ、、私帰りますね、お疲れ様でした!」

「あ、はい!お疲れ様でした!」

陽輝が帰ってから1人ベンチに座ったまま考える。

「、、、俺が、、今しか出来ないこと、か、、」

、、、、

数日後。
ヤマトの姿はミーアの店にあった。

「俺が今しかできないこと。料理人として仕事を懸命にする事と、、、ミーアさんがいない間、少しでもこの綺麗なお店を保てていられるように、、!よし、やるぞ!」

そう言って店周辺の少し生えた雑草をみると、腕まくりをした。

それはミーアが帰ってくる3年間続いた。
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