サイドストーリー⑥~陽輝&ヤマト~
自販機から、缶コーヒーを取り出して陽輝に渡すヤマト。
「え?、、」
「どうぞ、さっき、声かけて助けてくれたお礼っす」
戸惑う陽輝にヤマトがそう言った。
近くにある公園のベンチに腰掛けて、タオルで額の血を拭うヤマト。
帰るに帰れず付き合う陽輝。
「、、なんか、すいませんっす、、」
「いや、、謝るのはむしろこっちなんで、、」
扉に2回もぶつけた事を謝罪する。
「、、、、」
「、、、、」
なんとなく気まずい空気が2人の間に流れる。
その空気の流れを切ったのはヤマトだった。
「ミーアさん、、いつ帰ってくるかとか、聞いてるっすか?」
「え?あ、、えーと、、3年後?、、だったかな、、」
今朝、サニーから聞いた話を思い出しながら返答する陽輝。
「、、3年、かぁぁ、、、なげぇよ、、、」
独り言のように呟き、がっくしと肩を落とす。
「あの、、やっぱりヤマトさんって、、ミーアさんの事、、、」
思わず口に出してしまっていた。
「え、、?」
「!!あっ、、勘違いだったらごめんなさいっ、、」
驚いた顔のヤマトにしまったと慌てて謝罪する。
「いや、、多分聞こうとしてる事、合ってると思うっす。そのせいでミーアさんがいなくなったのかもしれないんっすよ、、」
「?」
「俺、実はミーアさんが旅に出る少し前に告白したんす、、」
「うそっ!?(ちょっ、、その話もっと詳しくっっ、、)」
ヤマトの言葉で陽輝の中のオタク心が騒ぎ出す。
「あの人、料理する時、ほんとに楽しそうだし、1人で獲物倒せるし、かっこいいなって、いつからか、憧れてて。ミーアさんと街で偶然会った時があったんすけど、その時、料理人じゃないミーアさんを見て、なんか、可愛い人だな、って、一気に気持ちが動いて、好きだって思ったんす、、」
「ほぉぉ、、、(それからそれからっ!?)」
「1か月前くらいに、ゼブラさんとなんかあったみたいで、ミーアさん泣いてて、、それを見て勢いで好きだって言っちゃって、、、」
「ミーアさんは、なんて答えたんですか?(ゼブラさんと何があったんだっ!?そっちも気になるっっ)」
心が忙しくなる陽輝。
「、、、今はその気持ちに答えることは出来ないって、振られちゃったっす、、まぁ、、今考えれば
、当たり前なんすけどね、、そのすぐあとに旅に出たらしくて、、俺のせいかも、って、、、俺が余計な事言わなければ、、、」
缶を持つ手が震えている。
「それは、、違うと思います」
「!?え、、、」
陽輝のハッキリとした声に思わず顔を上げるヤマト。
