サイドストーリー⑥~陽輝&ヤマト~
これは、ヤマトがミーアが旅に出たことを知った直後のお話。
「えっ!?ミーアさんが料理修行の旅に出た!?」
朝、サニーとテーブルを挟んで食事をしていた陽輝の大きな声が部屋に響いた。
「朝からそんなでっけぇ声出すな」
サニーは少し落ち着いていて、香りだかいコーヒーを何食わぬ顔で1口すすった。
「い、いつからいないんですか!?」
動揺はそのままに声のトーンを少し落としてたずねる陽輝。
「1か月前から、だと。たまたま居合わせたトリコと松が教えてくれた」
読んでいた新聞に目を落としたまま答えるサニー。
「今度の休み、久しぶりにリンちゃん誘ってお店に行こうと思ってたのにぃ、、ミーアさん、誰にも言わずに行っちゃったってことですか、、?」
シュンと肩を落としたまま陽輝は目の前のパンをひとつちぎり口に入れた。
「そうらしいぞ、トリコ達がたまたまいなかったら誰も知らなかっただろうな、ったく、、ほんっと誰かさんに似て美しくねぇ、、」
サニーもまた、あの少しクセのある香りの紅茶が飲みたいと思っていたところだった。
気がつけば、はぁ、と2人でため息をついていた。
、、、、
「おはようございます!」
「おはようございます~」
朝からバッドニュースを聞いて、重たい足取りで仕事へ向かう。
ホテルグルメ。
フロアは職員が行き交い始業の準備をしている。
すれ違う職員と時の挨拶を無難にかわし、制服に着替えてロッカー室から廊下に出ようと扉を開けると誰かにぶつかる感覚がした。
ドンッ
「あっ、、す、すいませんっ」
「あ、、、いえ、、、」
ぶつけた相手は気もそぞろで、扉にぶつかった事さえも気がついてないような表情をしていた。
「?」
不思議そうにフラフラと歩くその職員の背中を見送る陽輝。
「おい!ヤマト!大丈夫かよっ、今すごい音したぞ!」
心配そうに追いかける職員の口から聞いたことのある名前。
「ヤマト、、?、、、あっ!!」
薄暗い廊下でよく見ると2人ともコックコートを身にまとっていた。
「おい!ヤマト!待てって!」
何も耳に入らない様子でヤマトと呼ばれたその人はフラフラと振り向きもせず歩いていく。
「すいませんっ、あいつ、同じ厨房の職員なんすけど、多分、大丈夫なんで、お姉さん、気にしないでいいですからね!」
追いかけていた厨房スタッフは戸惑う陽輝にそう声をかけてぺこりと頭を下げるとヤマトを追いかけて行ってしまった。
「あ、、行っちゃった、、ぶつけたのはこっちの方だから、謝ることなかったのに、、それにしても、ヤマトさんって、、あのヤマトさんだよね、、?なんか、様子変だったけど、大丈夫かな、、、」
「えっ!?ミーアさんが料理修行の旅に出た!?」
朝、サニーとテーブルを挟んで食事をしていた陽輝の大きな声が部屋に響いた。
「朝からそんなでっけぇ声出すな」
サニーは少し落ち着いていて、香りだかいコーヒーを何食わぬ顔で1口すすった。
「い、いつからいないんですか!?」
動揺はそのままに声のトーンを少し落としてたずねる陽輝。
「1か月前から、だと。たまたま居合わせたトリコと松が教えてくれた」
読んでいた新聞に目を落としたまま答えるサニー。
「今度の休み、久しぶりにリンちゃん誘ってお店に行こうと思ってたのにぃ、、ミーアさん、誰にも言わずに行っちゃったってことですか、、?」
シュンと肩を落としたまま陽輝は目の前のパンをひとつちぎり口に入れた。
「そうらしいぞ、トリコ達がたまたまいなかったら誰も知らなかっただろうな、ったく、、ほんっと誰かさんに似て美しくねぇ、、」
サニーもまた、あの少しクセのある香りの紅茶が飲みたいと思っていたところだった。
気がつけば、はぁ、と2人でため息をついていた。
、、、、
「おはようございます!」
「おはようございます~」
朝からバッドニュースを聞いて、重たい足取りで仕事へ向かう。
ホテルグルメ。
フロアは職員が行き交い始業の準備をしている。
すれ違う職員と時の挨拶を無難にかわし、制服に着替えてロッカー室から廊下に出ようと扉を開けると誰かにぶつかる感覚がした。
ドンッ
「あっ、、す、すいませんっ」
「あ、、、いえ、、、」
ぶつけた相手は気もそぞろで、扉にぶつかった事さえも気がついてないような表情をしていた。
「?」
不思議そうにフラフラと歩くその職員の背中を見送る陽輝。
「おい!ヤマト!大丈夫かよっ、今すごい音したぞ!」
心配そうに追いかける職員の口から聞いたことのある名前。
「ヤマト、、?、、、あっ!!」
薄暗い廊下でよく見ると2人ともコックコートを身にまとっていた。
「おい!ヤマト!待てって!」
何も耳に入らない様子でヤマトと呼ばれたその人はフラフラと振り向きもせず歩いていく。
「すいませんっ、あいつ、同じ厨房の職員なんすけど、多分、大丈夫なんで、お姉さん、気にしないでいいですからね!」
追いかけていた厨房スタッフは戸惑う陽輝にそう声をかけてぺこりと頭を下げるとヤマトを追いかけて行ってしまった。
「あ、、行っちゃった、、ぶつけたのはこっちの方だから、謝ることなかったのに、、それにしても、ヤマトさんって、、あのヤマトさんだよね、、?なんか、様子変だったけど、大丈夫かな、、、」
