ただいま

どぉぉぉんっっ

「トリコさん!う、うしろです!」
「うぉっ!?15連、、釘パンチ!!!」

ぐるぉぉぉぉ!!!

とある森の中。
闘うのは四天王のひとりと呼ばれる男。トリコ。
木の陰に隠れて料理人の小松がトリコの戦いの行方を見守っていた。

「くっそぉっ、、新種だなこいつっ、、切っても切っても分裂して1本のツタで繋がってきやがるっ、、どこが急所なんだよっ、、!」
あのトリコも急所が分からず少しだけ苦戦しているようだった。
「トリコさんっ、、うぅっ、、急所さえ分かれば、、っ」
小松が心配そうに見ながら身を隠して攻略を共に考え、下を向いた、その少しの隙だった。

「小松!!!あぶねぇ!!」
分裂した一部がトリコではなく、小松に気がついて襲いかかった。
「うわぁっ、、っ!!」
驚いた拍子にどすんと尻もちをつき動けなくなる小松。

ぐるぉぉぉ!!
トリコには別の分裂体が襲いかかり、パンチを繰り出すのに精一杯だった。
「くそっ、間に合わねぇっ、、小松!逃げろ!!」
「うぁぁっっ、、、」

もうダメだ、2人は同時にそう思った。

その時。

早く動く影が1つ。
「っはぁぁぁ!!!」
っどごぉぉんんっっ

気合いの入った声と共に小松の目の前に迫っていた分裂体が轟音と共に一瞬ではじけ飛んでまた分裂した。

「トリコ!こいつの頭はいくら叩いても分裂するだけだ!真ん中で繋がってるから、真ん中狙え!」

「!!こ、この声はっ、、」

「今だ!!」

その声が叫んだ瞬間、我に返ったトリコが渾身の一撃をその者が言った場所、急所にパンチを放った。

ぐるるぉぉぉぉっっっ、、、、

どぉぉぉんっ、、、

小松は怖くて瞑った目をゆっくりの開いた。その先にはトリコの一撃でピクリとも動かなくなっている新種の猛獣。

、、、、
「怪我はないか?小松!」
トリコじゃない声が小松に声をかけた。
「!!こ、、この声は、、っ、、」

「「ミーア!」さん!」

伸びた黒髪をひとつに縛り、ミーアと呼ばれたその者は少し強く、たくましくなってその場に立っていた。

「やっぱり、ココの言う通りだったんだな!」
「近くにいるって言ってましたもんね!助けていただいてありがとうございますっっ!」

「店への帰り道で、なんか音がするなーと思って来てみたら、トリコと小松だったから、こっちもびっくりだよ!こいつは新種だな、美味いかな、、店で出せるかな、、」

「、、、ミーアさん!!、、お帰りなさい、、っ」
「おかえり、ミーア!」
ふむふむとその新種を見ながら考えるミーアに小松とトリコがそう声をかけた。
改めてその声に振り向いたミーアが沢山の歯を見せて笑ったあと。
「、、、、ただいま!」
と自信に満ち溢れた顔で返事をした。
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