サイドストーリー②~ゼブラ&ヤマト~

とは言ったものの、定期的に訪れてしまうミーアの店。

ミーアが旅に出ていると知ってから時々店の様子を見に訪れていた。

「あれ?今日はなんか、バリア?が薄い気がする、、これなら、、」
いつも店にかかる謎のバリアのようなものが、今日は何か違う。
いつもは入れない敷地に恐る恐る足を踏み入れてみる。
「やっぱり!入れた!、、だいぶ荒れてるな、、よしっ!」
少し雑草の生えた敷地を眺めて、腕まくりをした。

、、、
しばらく、無心で草を毟っていると背後で声がした。
「てめぇ、、ここで何をしてる、、?」
「っっ!?!?」
あまり人のこないこの場所で聞く圧を感じる低い声にビクッと身を震わせ、恐る恐る振り返る。
「ゼッ、、ゼブラ、、っさんっ、、!?」
振り返り立ったヤマトは顔から足まで泥と汗にまみれていた。

思わぬ人物と1対1になり、先入観で全身が硬直する。

「、、どうやって中に入った?」
驚く様子もなくヤマトに問う。
「あ、、えと、、いつもミーアさんのお店の周りにバリアみたいなものが張られてるんっすけど、今日は、少し薄くなってて入れたのでせめて周りだけでも綺麗にしておこうと思いまして、、いつ、帰るのか分からないですし、、、」
怖くて目が合わせられないままヤマトは答えた。
「チッ、、弱くなるの早かったな、、」
小さく呟くと自分の張った音壁の薄さを睨んだ。

「え、、、てことは、このバリア、、ゼブラさんが?」
「だったらなんだよ」
ギロリと睨まれまた、直立不動になるヤマト。
「い、いえっ、、何にもないっすっ、、」

「それで、終わったのか?」
「へ、、?」
「今やってるそれは、終わったのかと聞いてんだよ」
草むしりの途中なのか、雑草を手にしたままのヤマトを怒鳴る。
「はっ、はいっ、、も、これで終わりっすっ、、」
思わず声が裏返る。
「この周り、全部てめぇがやったのか?」
「え?は、はいっす、、」
綺麗になった店の周りと、泥だらけになったヤマトを交互に見た。
「こっち来い」
ぐいっとヤマトの腕を引いて店から離れたところに連れていく。
「ひぃっ、、な、なんっすかっ!?」
恐怖に満ちた顔で声を上げるヤマト。
「、、、お前、、さっきから何に怯えてんだよ」
「、、、、!?」
その瞬間、ミーアがいつか言った言葉が脳裏に蘇った。

"あいつの何を知ってるんだよ。そんな噂話や人相や、過去の遍歴だけでゼブラの全てを決めるな"

ハッとした。
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