サイドストーリー②~ゼブラ&ヤマト~

「はぁ、、今日も休みかぁ、、」
小さくため息をついて外からひとけのない店内を覗く。

閉店後にミーアのお店を訪れてから1ヶ月が過ぎようとしていた。
あのあと、一週間が過ぎて再び店に来た時、シンと静まり返り、ミーアの姿はなかった。
「どうしたんだろ、、ミーアさん、、」
何も知らないヤマトは心配になり、何度か店に来ては様子を伺っていた。

扉に手をかけようとするが、何かバリアのようなものが張られてあり、手が届かない。
「なんだ、これ、、」

仕方なく踵を返し歩き出した。
「ミーアさん、無事、、だよな、、?」
こんなに顔が見られないと、無性に会いたくなる。

「誰か、、知ってる人、、、あっ、、小松シェフなら、、!」
そう思い、勝手に足が駆け出していた。

、、、

「ミーアさんですか?料理修行に出ていてしばらく店には戻ってきませんよ?あれ、ヤマトくん、知らなかったんですか?!」
翌日、厨房にいた小松はヤマトの質問にそう答えたあと、驚いた顔をした。
「えぇ、、はい、知りませんでしたっす、、」
がっくしと肩を落とすヤマト。
「もう、、ミーアさんったら、、ほんとに誰にも言わずに行くつもりだったんですね、、」
呆れた顔で鍋をとる。

「ちなみに、小松シェフはどうして知ってたんっすか?」
「僕はたまたまトリコさんとお店に食事をしに行こうとしてたんです。行ってみたら開店時間のはずなのに閉まってて、旅支度をしたミーアさんが出てきたので、それで、、だから、ほとんどの人は知らないと思いますよ」
「そうだったんっすね、、」
しゅんと肩を落とすヤマトを見て、静かにこう言った。
「ミーアさん、ヤマト君のこと、褒めてましたよ」
驚いた顔で小松を見る。
「え、、、」

「最近、よく頑張ってるみたいだって。僕もそう思って見てますよ!ミーアさんは未熟な自分を成長させるために修行にでるんだって言ってました。僕もまだまだ修行の途中です!もっともっと多くの人に美味しい料理を作りたいって常に思いながらここで料理したり、トリコさんと旅に出たりしてるんです。だから、ヤマト君も、ミーアさんが帰って来た時、今よりもっと成長してる姿見せてあげましょうよ!」

「小松シェフ、、、はいっ!俺、もっと頑張るっす!!」

「そう来なくっちゃ!」

厨房の士気がより一層の上がった。
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