サイドストーリー①~サニー&陽輝~

話は遡って、グルメマルシェ開催当日の朝。

「あれ?おま、どこいくんだ?」
いそいそとスーツを身にまとい出かける支度をする陽輝に香りのよいコーヒーを片手にサニーが話しかける。
「あれ?言ってませんでしたっけ?終わってない仕事があって、お休みですけど出勤して終わらせてきます!ではっ!」
そう言ってカバンを持ち玄関へと走る陽輝。
「ちょっ!ちょいまち!!」
髪を操り靴を履こうとする陽輝を元いた場所に戻す。
「うわっ!?な、なんなんですかっサニーさん!」
「なんなんですかっじゃねぇ!!休日出勤なんて、聞いてねえぞ!!」
「そんなに声荒げなくても、、え、なんか用事ありましたっけ?」
きょとんとする陽輝に少し呆れた顔でため息を着くサニー。
「はぁ、、もういい。行けよ」
そう言って解放する。
「??そ、ですか、、?んじゃっ!行ってきます!」
そう言って駆け出していってしまった。

「、、ったく、、松から聞いてたグルメマルシェってイベントに連れて行ってやろうと思ってたのによ、、、あーあ、、、つまんねぇイベントだろうけど、1人で行ってみるか、、」

小さくなっていく陽輝の背中を見送りながら髪を整えた。

、、、、

ザワザワ、、ガヤガヤ、、
「うっわ、、騒がしい、、、」
会場に付いて開口一番、サニーからそんな言葉が出るほど、イベントは賑わっていた。

「このテントはかなり人が多いな、、後回しにすっか、、」
1番テントの賑わいを横目に2番テントへと向かう。
「お、あれは、、松か、、?」
2番テントでちらりと見えた背の低い料理人を見つけて、並んでみる。
「お、、四天王のサニーだ!」
「おぉ!ほんとだ!」

四天王ともなると、ざわめきの中でもすぐに正体がばれてしまう。
少しウンザリした顔で順番が来るのを待った。

「あ!サニーさん!来てくれたんですね!」
変わらない笑顔でにこやかに迎えてくれたのは小松だった。
「お、やっぱりお前だったか。だいぶ賑わってんな」
「お陰様で!!あれ、今日、陽輝さんは?一緒じゃないんですか?」
不思議そうに隣を見てたずねる。
「あいつは今日は休日出勤。終わらない仕事があるんだってよ」
ため息混じりに答えるサニー。
「だったら!差し入れ、持って行ってあげてください!!2つ、入れておきますから!」
そう言って手際よくできた料理を袋に詰めた。
「んじゃ、気が向いたら持って行ってやるよ」
「あ、1番テント行きました?」
「入口付近の1番賑わってたテントか?」
ここからでも見える1番テント。未だに列が途切れていない。
「はい!ミーアさんがいると思います!手伝いに来てくれてるんです!ぜひ、行ってみてください!」
小松はそういうと、奥から呼ばれたのか、
また後で、と言って向こうに行ってしまった。
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