ミーアという料理人

「これ、ちょいと調理してくるから、店ん中で適当に座って待ってな!」

ミーアはそう言って厨房へと消えていった。

ガチャっ

「、、!?おぉ!四天王のトリコだ!」

トリコと小松が店に入ると、そこにいた数人の客がトリコに気づいて湧き始める。

「お前ら!静かにしねぇとミーアに怒られるぞ!飯、出して貰えなくてもいいのかよっ」


トリコが苦笑いでそう言うと、ザワザワした店内が一気に静かになる。

「ミーアさん、、どんだけ怖いんですか、、」

小松も思わず苦笑いする。

「小松!あいつの、ゲンコツ食らったことないだろ?まぁまぁいってーぞぉ??他の客もそれを知ってるからミーアの定食食いに来る客は行儀のいいやつしかいねぇのさ!」

「ト、トリコさんにゲンコツ!?」

「前に1度、他の客同士の喧嘩を止めようとして、巻き添えくらっちまってな?そんときに、一発ガツンと!目ん玉飛び出るかと思ったぜ!」

「完全にとばっちりじゃないですか、、想像しただけで痛そうです、、、トリコさんがまぁまぁ痛いというのなら、一般人の僕らは相当でしょうね、、」

げんなりとした顔で殴られてもない頭をさすった。

「まぁ、そのあとに出たミーアの料理がめちゃくちゃ美味くて、喧嘩したヤツらも一瞬で仲直り!笑顔で肩組んで帰っていったよ!さすがだろ?」

「ほぇぇ、、ミーアさん、すごい、、」


「待たせたなーー!できたぞーー!」

大きな皿に高く盛られた料理を持ってミーアが出てきた。

店内に豊潤な揚げ物の香ばしい香りが立ちこめる。

おぉぉ!!

客たちが歓声をあげる。

「今ここにいる客全員にはサービスだ!好きなだけ食っていきな!」

「やったぁぁ!!」

更に湧き上がる店内。

わっと、大きな皿に群がる客。
「十分あるから、喧嘩するなよー!」

、、、
「料理の腕はもちろんのこと。きっと、お客さんはミーアさんの人柄、、魅力に惹き付けられているんだろうなぁ」

心から嬉しそうに料理を頬張る客を満足そうに眺めるミーアを小松は納得したような顔で見ていた。

「、、1日10食というのが、もったいないっっ
もっと食べたい人いるでしょうに、、っっ」
と、人知れず悔やんでいた。

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