ミーアという料理人

、、、、

「じゃあ、俺たち行くわ!また運が良ければ食わせてくれよな!ご馳走様!」

食事もおわり、ミーアがトリコとゼブラを見送る。

「おう!いつでも来いよ!それから、ゼブラ!今度こそ、静かに来いよ!不意打ちは苦手なんだから、わかったか?心臓がいくつあっても持たん!」

「けっ、るせぇよっ」

ミーアは困ったように笑いながら手を振った。


「、、ん、まぁ、誰が来たかすぐ分かるからいいんだけどな、、」

閉じた扉の前で小さくそして嬉しげに呟く。

「、、だから、聞こえてんだって、、チッ」
「ん?どした?ゼブラ」
「るせぇなぁ、なんでもねぇよ」

、、、、



1週間後。

「ミーアさーん!」

その声に店の前にいたミーアが振り向いた。

「小松!久しぶりだなぁ!トリコも一緒か!ちょうど良かった!たった今いい食材が手に入ってな!見ろよ!コレ!」

そう言って、鶏肉のような形をした大きな肉の塊を笑ってかかげた。

「おっなんだなんだ?!」

「うっわぁぁぁっっ!!な、なんですかこれはっ!?」

あまりのでかさにおののく小松に、勝気な顔で、

「唐揚げにしたら、うまそうだろ?」

とまた笑った。

出来上がった料理を想像したトリコがよだれをぬぐう。


「相変わらず、タフですねぇ、ミーアさんは」

「私はさ、私が作った料理を美味そうに食べてくれて笑顔で帰っていく客を見るのが好きなんだ!その為には体張ってでも食材調達するよ!1人でやってるから、1日10食が限界だけどな、、ホントならもっと食べて欲しいんだけど!ははは!」

手にした食材の元となる猛獣と少し戦ったのだろう、泥と血に汚れた顔で誇らしげに笑った。

「さすがです!僕も見習いたい!」

「だとしたら、まず、そのひょろっこい体、鍛えないとな!」

ミーアの小柄だが筋肉質の硬い腕の先の手のひらで小松の背中をバシンっと一喝した。

「んぐぇっげほっげほっ!!は、はぃぃ、、っ」
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