店休日

「いや~~~こうやって隣同士で歩いてるとデートしてるみたいっすね」
ウキウキしながら距離を詰めてくるヤマト。

「なんだよ、デートって、、やめろ、鬱陶しいっ」
怪訝な顔で距離を取る。

「まぁまぁ。食べたらどっか行くっすか?夜までいます?夜景が綺麗なところがあるっすよ?行きません?」

「行くかっ、食べたら残りの買い出ししてすぐ帰る!」

「えーっ、行きましょうよーっ」

「行かねぇっていってんだろっ、お前、キャラ変わってんぞ」
呆れた顔でヤマトを睨む。

「俺は、元々こういうキャラっすよ。パーティでも姐さんに話しかけたかったけど、できなかったんす、、」

「お前もあのパーティに来てたのか?」

「行ってたっすよ!一応披露宴で手伝ったっすからっ」
悔しそうに叫ぶ。

「一応、、な。全然動けてなかったけどな」
嫌味のように笑うミーア。

「姐さん酷いっすっ」
「で?来てたなら声掛けてこればよかっただろ、なんで出来なかったんだよ」

「いや、、、それは、、、その、、」
歯切れ悪く口ごもる。

「ん?なんだ?」

「、、ずっと姐さんの傍に四天王のゼブラがいるんすもん、、怖くて近づけなかったっす、、、」
涙まじりに白状するヤマト。

「そうだっけか?ずっとって事ないだろ」
ふむ、とあの日のことを思い出そうと虚空を見た。

「つーか、ゼブラが怖いって、あいつに何かされたのか?」
キョトンとした顔でヤマトを見た。

「いや、、直接何かをされたってわけじゃないっすけど、、色んな噂があるじゃないっすか、、それに、元々死刑囚だったっていうし、、顔も怖いし、、、」

「お前なぁ、、アホか」
じとっとした顔でヤマトを見ると頭を抱えてため息をついた。
「ア、アホってっ、、」

「あいつの何を知ってるんだよ。そんな噂話や人相や、過去の遍歴だけでゼブラの全てを決めるな」

「っっ、、、」
気まずそうに下を向く。

「ま、そういう私もあいつの事、よくわかんねぇけど、ゼブラは、ただ食べる事が好きなだけの私の店の客だよ。むやみに人を傷つけるようなやつじゃねぇ。それだけは確かだ。まぁ、、扉開ける力は強いし、顔は怖いのは本当だけどなっ」

「姐さん、、、さすがっすっ、、、俺、感動したっす!見習うっす!」

「っ、なんだよっ、、鬱陶しいっ、てか、店はまだなのかよっ」

「あ、もうすぐそこっす!」
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