ミーアという料理人

妙な視線を感じなくなってから1ヶ月。
平穏で、忙しいいつもの日々が続いていた。

「よぉ!ミーア!今日はまだいけるよな?」

陽気で大きな声が店内に響いた。

「おーこの声は!トリコか!まだ大丈夫だぞ!すぐ用意するから待ってな!」

厨房から顔を出して答えた。

「爆盛りで頼むー!」
トリコの要望に親指を立てて合図した。

、、、

「今日、小松は?」

しばらくして、準備のできた定食を、どん!とトリコの前に置きながらキョロキョロと店内を見渡す。

「あいつは今日は本職の方だ!お偉いさんが来るとかで忙しいんだと。IGOからの依頼もねぇし、、だから、俺一人でミーアの定食食いに来た!」

「そうか!へぇ。あのホテルグルメの料理長、だっけか。すげぇな!ま、ゆっくりしてってくれ!」

「あぁ!いただきます!!」

トリコは6番目の客。

トリコが大量に平らげる間に3人の客が来て、定食を食べ、帰って行った。

「ミーア!おかわり!」
「はいよ!」

トリコは構わずまだ食べ続ける。

まだ昼過ぎで明るかった空が段々と紅色に染まりつつあった。

「ふぅ。あと1食かー」

テーブルを拭きながらやれやれ、と呟いた。





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